02─…ハロウィンな学園 ページ2
(side.宇髄天元)
今日はハロウィンとやら、
お菓子をくれなきゃイタズラするぞー
の日なのだろう。
休み時間、各教室を歩き回っていれば
お菓子交換をしている人が
(冨岡に見付からない様に気を付けろよ)
見かけた度に俺はそう思うのだ。
いつだったか、お菓子を持って来た生徒に
そのお菓子を全て没収し、
反省文3枚以上を書かなきゃいけないと。
しかも、書くのは冨岡が指導する
生徒指導室で。
舌で転がしながら廊下を歩いていれば、
「宇髄先生、ハッピーハロウィン!
お菓子をくれなきゃイタズラします」
なんて、普段話し掛けられるような人では
ない真面目な子が袋を両手で持って
話しかけてきた。
彼女の名は…
「…イタズラァ?
それはどんなイタズラなんだよ」
真面目な雰囲気の佐藤は
「う、そ…それは言いませんッ!」
声を詰まらせていた。
(恥ずかしがってンのか?地味な事だ。
ンな恥ずかしがる事なんてねェのに)
「そうか、今持ってンのこれしかねェから
これやるよ」
小さい身長の頭を優しくぽふ、とする
ついでに予備のチュッパ〇ャプスを
置いてあげては、背中に片手でゆらり
振っては、職員室へと向かうのだ。
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作者名:緋燈 . | 作成日時:2020年10月31日 13時