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「帰ったら…説教、だからな。A」



煉獄さんは眉を下げて笑うので、私は理解できなくて、頭を振る。


「なんで、煉獄さんっ……どうして……」


混乱している私が分かったのか、煉獄さんは少し顔を歪めながらも優しく目を細めた。



「A、君一人に抱え込ませるわけが無いだろう。君の事だ。一人で全てを背負って、飛び降りそうだと思ったから。共に飛び降りただけだ」




───そう、私が飛び降りた瞬間、煉獄さんも躊躇なく飛び降りて、私を抱きしめて落ちたのだ。




「こんな傷だらけになって…まったく……」



煉獄さんは言いかけて、私をまた抱きしめた。



「無事でよかった」
「っ、ごめんなさい、煉獄さんっ……ごめんなさい…煉獄さんの方が、血がっ、…」
「いや、もういい。君が今、大きな怪我もなく俺の元に居るだけで、それだけで十分だ」




ホロホロと涙が流れて私は何度も謝った。
煉獄さんを助けたつもりだったが、私は結局煉獄さんに助けてもらった。
煉獄さんは傷口を押さえながら、静かに笑い、震える私をしっかりと抱きしめてくれた。

その後すぐに救護班が到着し、煉獄さんは早急に運ばれた。私の服にも煉獄さんの血が着いていて、心配だったが、本人が「心配するな」と言っていたのと、




「煉獄なら大丈夫だ。アイツ、かなり頑丈だからな。それに嬢ちゃん置いて死なねぇよ」




と以前煉獄さんの屋敷であった綺麗な人が私に言ってくれた。


私が飛び降りたあと、もちろん鬼が追いかけようとしていた。しかし、援軍がこちらに向かってきたのと、夜が明けてきたため、何とか助かったのだ。




「さ、嬢ちゃん、帰ろうぜ。とりあえず今日は俺の屋敷にと言いたいところだが、胡蝶の屋敷に向かった方がいい。送ってやるぜ」


胡蝶……?
綺麗な人が血だらけの私の背中を押しながら歩く。
すれ違う人達が私を見ているのが分かる。


「顔、見られたくねぇなら羽織っておくか?」


綺麗な人がスーツの上着を脱いでくれるが、私は首を横に振って断った。


「いえ、大丈夫です!」


私は頭を下げた。


「皆さん、助けていただき、本当にありがとうございます!私、皆さんが来て下さらなければきっと死んでいました。本当にありがとうございます!!」



あまりいい印象を持たれていない人もいるだろう。
一人のためにこんなに多くの人を動かしてしまった。何も思っていない訳では無い。

でもお礼を伝えるべきだと思い、頭を下げた。

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(プロフ) - エスちゃんさん» ありがとうございます(*´-`*) (1月30日 21時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
エスちゃん - 私はとくにこれが好きなので待ってます❗️ (1月30日 12時) (レス) id: 2c7c01870e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - エスちゃんさん» エスちゃん 様っ!これはこれは嬉しいコメントをありがとうございます(*´艸`)励みになります!!この丸、腕をぶんぶん振り回して頑張りますね!!ありがとうございます! (1月30日 11時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
エスちゃん - 続きが見たいです‼️楽しみです❗️ (1月30日 8時) (レス) id: c1a6291b46 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» わぁぁ!こぐま☆にゃんこさま、お久しぶりです!続編初のコメント、とても嬉しいです(*/-\*)こちらこそありがとうございますっ!! (1月21日 21時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年1月21日 0時

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