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鬼の手が煉獄さんの腹を刺したと分かるまで時間はかからなかった。
「っぅ……！」
「君が無意識に右腹を庇っている癖を俺が見抜けないとでも？甘いなぁ」
腹、完治していない？
どういうこと……？
煉獄さんは最初から怪我をしていたというの？
「Aちゃん、覚悟を決めないと。時間がないよ。
援軍はきっと黒死牟殿と俺の分身が対応している事だし、来ないと考えた方がいいよ」
「嘘をつくんじゃない…」
煉獄さんは口からも血を流しているがまだ刀を握って、鬼に迫っている。
「煉獄さんっ……」
「A、俺のことは気にしなくていい。そして君はその鬼の手を取るな。Aが鬼に付けばそれこそ大勢の人が死ぬ！！」
──── 煉獄さんを助けられるのは今、私だけしかいない。
私の珍しい体質、彼ら鬼の手に私が渡ることは煉獄さんとして何とかして止めたいのだろう。
私は瞬時に全ての覚悟を決めた。
「私、あなたについて行きます。なので、煉獄さんから───あと、全員を傷つけるのを今すぐやめてください！！」
「Aっ…何を言っているのか分かっているのか！！」
煉獄さんが本気で怒っているのが分かる。
馬鹿なことだと自分が一番よく分かってる。
だけど、大好きな人、私の恩人さんがこれ以上傷付くのは嫌だった。我慢出来るはずがなかった。
明らかに重症である。
「さすが、Aちゃん！うん、もちろんいいよ。やめてあげるね、この間違った進行方向を変えてから、ね」
バリンッ───
鬼は運転席に当たる所まで煉獄さんの攻撃を受けつつ行くと、窓を割って、運転手を投げ飛ばした。
煉獄さんが目を見開き、彼を助けようとするが間に合わなかった。
その途端、車が大きく揺れて、体勢を崩す私を鬼が受け止めた。
「さあ、行こうか、Aちゃん」
「A！！行くな！！」
────『Aが鬼に付けばそれこそ大勢の人が死ぬ！！』
この言葉を聞いて、決意した。
「大丈夫です！！煉獄さん！」
私は、油断をしていた鬼から離れて、車のルーフから勢いよく飛び降りた────
＊＊＊
「夜明けだ！！太陽が昇る！！」
「鬼を退けたぞ！！」
「重傷者47、軽傷者332程度だ」
遠くでそんな声が聞こえてくる。
ゆっくり目を開けると、目の前に血だらけの煉獄さんが居た。
「れ、んごくさ……？」
私は煉獄さんにしっかりと抱きしめられていたのだ。
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丸(プロフ) - エスちゃんさん» ありがとうございます(*´-`*) (1月30日 21時) (
レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
エスちゃん - 私はとくにこれが好きなので待ってます❗️ (1月30日 12時) (レス) id: 2c7c01870e (このIDを非表示/違反報告)
丸(プロフ) - エスちゃんさん» エスちゃん 様っ！これはこれは嬉しいコメントをありがとうございます(*´艸`)励みになります！！この丸、腕をぶんぶん振り回して頑張りますね！！ありがとうございます！ (1月30日 11時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
エスちゃん - 続きが見たいです‼️楽しみです❗️ (1月30日 8時) (レス) id: c1a6291b46 (このIDを非表示/違反報告)
丸(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» わぁぁ！こぐま☆にゃんこさま、お久しぶりです！続編初のコメント、とても嬉しいです(*/-＼*)こちらこそありがとうございますっ！！ (1月21日 21時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
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