無惨様のお兄様は楽しい事に目がない()【鬼滅の刃】

鬼が20匹 ページ22

炭治郎 さいど






一瞬の隙を狙った木刀の動きに呆気なく、腹部に加わる打撃 ＿＿＿ 瞬 殺 。





普段の姿、言動からは微塵も感じさせない 気迫
同じ人物なのか疑ってしまう程、瞳は鋭い。








『 まだ、踏み込みは甘いね、懐もガラ空きだ、でも判断力と行動力は目を見張るものがある。 … 期待してるよ、炭治郎。 』






さて、… と 切り替える様に手を叩き、いつも通りの和やかな雰囲気を纏うAさん。




彼の、この二面性は 人を惹きつけるにはうってつけなほど魅力的だ。

俺も、魅入られている一人だから。









左近次「 A、時間はいいのか 。」







時間を忘れてしまう程、話し込んでいた事に鱗滝さんの一言で気づく。







左近次「 炭治郎、Aは忙しい。あまり引き止めてやるなよ。 」








『 そんな顔されたら、離れがたくなってしまうな。 』










案外、炭治郎は 顔に思ってる事が出る 質 なのかな？？










「 えっ、！？… そんな 顔に出てますか？？確かに、寂しいな。とは思ってます… けど 。 」









Aさんは聞き出し方が上手い。
気付けば、本音をポロリと漏らしてしまう。


そんな、どこか 人を安心させる話口調だ。









『 この後、予定が無ければ もう少し居れたんだけど、ごめん、また来るよ。 』










伸ばされた手は俺の頭をそっと撫でる。
鱗滝さんとAさんの会話を黙って聞きながら、離れていく手に名残惜しさを感じながらも、鱗滝さんと共に彼の背を見送った。












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ほぼほぼ 同時刻




人も立入るのを1度は躊躇う程の山奥で、静寂を割くように声がする。







「 獣の呼吸 七の型 … 」











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