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鬼が18匹 ページ20

手土産 片手に、獣道を平然と歩く男一人。







『 ごめんくださーい!!! 』







何とも、悠長な声と共に、こだまが返ってきては
辺りに 人の気配は無い。








『 おかしいな〜、 』







【 暇が出来たので、○月✕日 炭治郎の偵察にでもお伺い致します。 心柱 A 】





事前に 文を送ってから 訪問したはずだけど。と首を傾げる も、 砂利を踏む音が背後からして 振り返った。






「 ……Aか?」






『 あ、鱗滝さん、お久しぶりです 。 』









天狗の面 に 背中には籠と、中々にインパクト強めの面立ちで現れた男性に親しげな笑みを浮かべる。




元 水柱 、 鱗滝 左近次 。

今は、隊士の育てとして 日々 新たな 鬼殺の剣士の育成に勤しんでいる。









左近次「 馬鹿者、来る時間を伝えぬ奴がいるか 」







『 時間書き忘れてました???そりゃ失敬 』









Aの実年齢は御察しだが、鬼殺隊の柱となったのは彼より後であり、大いに尊敬している 人物な為に 彼なりの 敬意の示し方なのか、敬語である。








左近次「… 炭治郎なら中だ 」






2人の付き合いは、伊達に 1,2年の話では無い。
お互いに大方 予想はつくというもの。

故に、急に現れたに等しい Aにも大した驚きを示すことも無いという訳だ。







『 おじゃましまーす 』







手始めにお土産を渡すことすら忘れ、自分の気持ちの赴くままに居間を抜けて、縁側へと繋がる引き戸をスパンッと開け放つ。







炭治郎「 え、Aさんッ、… !? 」







『 会えなくて寂しかった。』






久方ぶりに、会うことを許された 恋仲の男女を思わすかの様な口ぶりに目をぱちぱちと瞬かせる 炭治郎。


流石の、天然 炭治郎も、ただでさえ 綺麗な容姿のAに、それも 今日は 非番という事も相成り 外行きの綺麗な格好に身を包んだ 、Aは ある意味 目に毒だった 。 頬を染めるのも無理は無い。






炭治郎「 う、鱗滝 さん 。」





藁にもすがる思いで 助け舟を 鱗滝に 求めれば、呆れた溜息と共に 中々に 威力のある拳骨をお見舞されたAは、目に涙の幕を薄く張り 彼を見上げる。






『手加減してくださいよ、鱗滝さんの拳骨の威力は相当なんですから。 』





炭治郎に助けを求める様に首に腕を回し、抱きつく。

そのまま、キッ 、と 鱗滝を睨むAに 初心な炭治郎のキャパシティはとっくに超えて、 後ろに倒れたのだとか。




.

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貢毛 - もう更新する事は無いんでしょうか(;;)この先を見たいです。更新待ってます (2022年2月17日 5時) (レス) @page39 id: c6db4a5986 (このIDを非表示/違反報告)
サージ・オーパル - いいですね、めっちゃ面白いです。焦らず、自分のペースで投稿してくださいね♪ (2021年2月4日 18時) (レス) id: b331457550 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - Quuさん» 全然!!!ほんとにご自身のペースで頑張ってください!! (2021年1月29日 0時) (レス) id: 0ee1851fa6 (このIDを非表示/違反報告)
Quu(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!長きに渡りお待たせしてしまい申し訳ないです (2021年1月28日 20時) (レス) id: 13d4e9d2bb (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - お久しぶりの更新お疲れ様です!!! (2021年1月28日 20時) (レス) id: 0ee1851fa6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Quu | 作成日時:2019年11月6日 20時

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