鬼が14匹 ページ16
炭治郎 さいど
暖かい。
心地よい、日差しが差し込んでいるような、
優しい温もりに身を捩る。
頭上から降ってくるように控えめに聞こえてくる笑い声に薄目を開けた。
『 おはよう、良く寝てたね。 』
ぱちぱち、と 火の音がして 、
目の前には 綺麗な人が居て 、
俺はまだ夢の中なのだろうか??
『 まだ、寝ぼけてるとこ、悪いんけど 君の名前を教えてくれないかな。 』
見下ろされてはいるものの、柔らかな微笑みに絆されてしまい、炭治郎です。と 呟いた。
『 そっか、炭治郎クン か、俺 は A。 好きな様に呼んでくれれば良いから。 』
こくこくと、頷くことは出来ても あまり お兄さんを直視出来ない。
禰豆子も町娘の中じゃ美人だと評判だったけど、この人はその上をいっているというか、多少なりとも体制がある俺でも目を逸らしてしまう。
「 っ、… ね、禰豆子は、!!! 」
『 安心して、悪い様にはしていない。今は眠ってるよ、ほら、あそこに 。 』
ガバッと、起き上がり 辺りを見渡せば、寝息を立てる禰豆子が居て ほっと胸を撫で下ろす。
「 さぞ、Aの膝枕は 寝心地が良かったようだな。 」
断片的に記憶を思い返しながら、半々羽織の男性に言われて Aさんの顔と交互に見ていると、
こら、義勇、意地悪は良くない。と咎めるAさんに、顔に熱が集まっていく。
俺は、長男なのに、 ひ、膝枕なんてっ、!!
見事に不貞腐れてしまっている、男の人は、ふん。と顔を逸らしていた。
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貢毛 - もう更新する事は無いんでしょうか(;;)この先を見たいです。更新待ってます (2022年2月17日 5時) (レス) @page39 id: c6db4a5986 (このIDを非表示/違反報告)
サージ・オーパル - いいですね、めっちゃ面白いです。焦らず、自分のペースで投稿してくださいね♪ (2021年2月4日 18時) (レス) id: b331457550 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - Quuさん» 全然!!!ほんとにご自身のペースで頑張ってください!! (2021年1月29日 0時) (レス) id: 0ee1851fa6 (このIDを非表示/違反報告)
Quu(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!長きに渡りお待たせしてしまい申し訳ないです (2021年1月28日 20時) (レス) id: 13d4e9d2bb (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - お久しぶりの更新お疲れ様です!!! (2021年1月28日 20時) (レス) id: 0ee1851fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Quu | 作成日時:2019年11月6日 20時