鬼が11匹 ページ13
胡蝶は頭を悩ませていた。
不死川の鎹烏を筆頭に次々と柱の鎹烏がやって来てはAの状態を教えろと言う文が次々と届く。
そもそも、まだ 彼の状態すら分からないのだ、
状態を教えろなどと せっかちにも程があるだろう。
心の中で幾度目かの深い溜息を付いていれば、
「 胡蝶 」
反射的に走る様にして、声の元まで向かう。
胡蝶とて、Aの心配をしていたことに変わりはなく、普段から 取り乱すことの無い彼女も 余裕がなかった。
Aを横抱きにした宇髄さんを見た瞬間 息を飲んだ。
何処か淡々としている、宇隨さんが 逆に異様で 此方の表情も強ばる。
しのぶ「こちらにお願いします」
彼は、私に促されるままに 部屋まで彼を抱えたまま後に続く。
Aは眠っており、だらん と 力が抜け、治療を施そうにも 私には到底支えきれず 、焦る。
天元 「 胡蝶、Aは俺が支える。 」
彼の後ろに回りこみ支える様に 肩に手を置く
宇隨さんの起点のおかげで助かり、羽織 諸々 上着を脱がせ 傷が深そうな部分から治療をしていく。
時折、顔を顰め 唸り声を漏らすAに此方も眉間に皺が寄る。
Aだからこそ生きていたようなものだった。
彼が庇った隊士がもしも同じ様な怪我を負っていたなら確実に手遅れだっただろう
.
しのぶ「 宇髄さん、やけに冷静ですね。 」
怪我の具合さながらに、言わずもがな 止血した量もかなり有る。要するに それ程 出 血 していた訳で 、宇髄さんの隊服も真っ赤だった。
着替えをと 差し出したものの、俺は、このままでいいと 突き返された 為に 多少 気になりつつも いつもの調子では無い彼はどうも腑に落ちない。
しのぶ「 Aさんなら、大丈夫ですよ。彼の体はかなり優秀です。治癒能力は 群を抜いています。 数日で任務に戻れますから 」
天元「 そうかィ 」
口数こそ少ないものの、肩の力がふっと抜ける。
安心したのか、外の風に当たってくると言い残し部屋を出た。
胡蝶も一息つき…
天元「 おら、不死川てめぇ、何してやがる!! 」
実弥「 Aの様子見に来ただけだ、離せ宇髄」
一息つk…
天元「 絶対安静なんだよ、騒ぐんじゃねぇ!!」
実弥「 俺は、落ち着いてるわっ!!!」
しのぶ「貴方たちは静かにできないのですか 」
胡蝶は青筋を浮かべるのであった
.
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貢毛 - もう更新する事は無いんでしょうか(;;)この先を見たいです。更新待ってます (2022年2月17日 5時) (レス) @page39 id: c6db4a5986 (このIDを非表示/違反報告)
サージ・オーパル - いいですね、めっちゃ面白いです。焦らず、自分のペースで投稿してくださいね♪ (2021年2月4日 18時) (レス) id: b331457550 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - Quuさん» 全然!!!ほんとにご自身のペースで頑張ってください!! (2021年1月29日 0時) (レス) id: 0ee1851fa6 (このIDを非表示/違反報告)
Quu(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!長きに渡りお待たせしてしまい申し訳ないです (2021年1月28日 20時) (レス) id: 13d4e9d2bb (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - お久しぶりの更新お疲れ様です!!! (2021年1月28日 20時) (レス) id: 0ee1851fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Quu | 作成日時:2019年11月6日 20時