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百四十九話 ページ6

「あんたも一緒に来ないのかい?」

『おれはー....、まぁいいんだよ。ほら、目を瞑って。』

シャイニーは片手でオビの目を覆った。オビはゆっくりと目を瞑り、シャイニーの言葉を待った。


『.....オビ、この一週間ほんっとうに楽しかった。恐れずにおれと接してくれて、心からありがとう。これからも、なるべく怪我をしないようにしてくれ。』


シャイニーがどんな表情で言ったのか、オビにはわからなかった。







『_________じゃあな、オビ。...いち、にの、.......さん。』







さん、と声が聞こえたと同時にオビは目を開けた。すると、目の前は森の中ではなく、建物の壁だった。


オビは辺りを見回すと、どうやら人気のない路地裏にいるようだ。


「......町の中の路地裏か。突然俺が町中に現れて驚かれないようにしたのか。」


そう呟いたとき、頭の中に靄がかかった。オビは軽く頭を押さえ、


「っ?......、さっきまで、俺と一緒にいた人、どんな顔をしていたっけ....」


そう言って思い出そうとすると、先程よりも記憶に靄がかかる。


_____俺を助けてくれた人は、どんな奴だった?この一週間、俺はどこに居たんだ?


もう少しで思い出せるのに、くっきりと思い出せず、そんな自分に苛立ちを覚えるオビ。


「.....まぁいいや。町には着いたんだ。...行こう。」


諦めたオビは、とりあえず路地裏から出ようと歩き出した。


________森の中________



『_____ごめんなぁオビ。完全にはしていないが、軽く記憶をぼかしておいたんだ。だってこの日々は、記憶は君には要らないからな。君がおれのことで気にする事は何も無いのだから。大人になったらきっと全て忘れているだろう......でも、大丈夫。おれは絶対に忘れないから。君との一週間は忘れない。とても楽しかったよ。.....君がこれから先、明るい未来に照らされますように.....その為にも、この記憶は忘れなさい、オビ。.....さようなら。』



シャイニーは澄んだ青い空を見上げながら、今は側にいない少年に向けて小さく呟いた。そして、またあてもなく何処かへと歩いて行ったのだった。


_______そして今_______



『________、思い出したか?オビ。』


シャイニーは片手で目の辺りを覆い軽く俯いているオビに向かって明るく声を掛けた。


『いやぁおれも思い出して色々と恥ずかしかったあ...。本当、おれお節介ばかりして、迷惑だったよな?ごめんな。』

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ルチェスト・クレアール(プロフ) - Chaosさん» コメントありがとうございます!頑張ります!!! (9月25日 6時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (9月25日 6時) (レス) id: 679f50534d (このIDを非表示/違反報告)
ルチェスト・クレアール(プロフ) - 桃田さん» ありがとうございます!!頑張ります!!! (9月15日 23時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)
桃田 - 好きです。続きがんばってください。 (9月15日 22時) (レス) id: 129a9cc75f (このIDを非表示/違反報告)
ルチェスト・クレアール(プロフ) - ライさん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (9月12日 18時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルチェスト・クレアール | 作成日時:2019年9月9日 1時

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