Sweet diva 【紅一点】【SnowMan】

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岩本side



SnowManが事務所に急に呼ばれた。


2014年にジャニーズWESTがデビューしたばっかだから、デビューはまず無いだろう。

だとすると、あと思いつくのは悪いことしか無い。

誰かの脱退、あるいは解散。。

5人の顔も心無しか不安げな顔をしていた。


長い間、SnowManとして活躍してきた。

悔しいことも、嬉しいこともある。



何を言われるのだろう。不安を抱えながら、社長室をノックした。




ｺﾝｺﾝｯ

岩本「失礼致します。SnowManです。」

ジャニー「どうぞ。入りなさい」


岩本「話したい事とはなんでしょうか。」


ジャニーさんは少し神妙な面持ちをし始めた。


その口から出てきたのは脱退でも解散の話でも無く、


ジャニー「Youたちのグループに1人加入させたい子がいる。」


佐久間「加入させたい子？って誰なんですか？」


ジャニーさんにまったく臆せず佐久間が聞く。




ジャニー「5年前に入った、女の子を知っているかい？」

ジャニーズ唯一の女の子。もちろん知っている。






ジャニー「その子を加入させたいと思っている。」





頭を鈍器で殴られた様だった。



女の加入がないとデビューに近づけないのか？



ほんとに女を入れるのか？




他のメンバーからもそんな雰囲気がヒシヒシと伝わってきた。




ジャニー「隣の会議室にその子を呼んである。行こうか。」



半ば無理やりに会議室へ案内された俺らに拒否権は無いようだ。





ｶﾞﾁｬ


そんなドアの音が鳴ると俺の緊張はMAXに達していた。



ジャニーさんが扉を開けると同時に目に入ったのは、まだ小さい、幼い顔をした女の子だった。

俺らはもうメンバー全員成人をしている。
そんなグループにこの子を入れるのか？





ジャニー「紹介しようか。彼らがSnowManだよ。A」




A。そう呼ばれた女の子は椅子を立ち上がり、深々とお辞儀をした。


『雪島Aです、。』




薄手のパーカーからのぞく腕は痣だらけ。ハーフパンツを履いている足も同じだ。



痣が見ていられなくなり、彼女から目を逸らした。




ジャニー「Aは15歳だが、歌とアクロバットのセンスはピカイチなんだ。Youたちのグループに必ず良い影響を与えてくれるはずだ。」





15歳。その年齢に驚いた、



15歳で俺たちに通用する程の実力があるのか。



不信感を抱きながら、先陣を切って話しかけた。

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