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泣いたら負け ページ19

Aside


今日から滝沢歌舞伎2018.









私は毎年、裏方としてお手伝いをさせて貰っている。



やっぱり出てみたい気持ちはあるけど性別の壁はさすがに越えられない



今年の稽古は去年より比にならないくらい厳しく、みんなが辛そうだった。









弱音なんか一切吐かずに必死に喰らいつく6人がとても遠い存在に見えた。







『みんなお疲れ様』

そう言ってスポドリを渡す。





疲れてるからなのか、みんな無言で受け取る。

いつもなら、ありがとうって言ってくれるのに。



そう思いつつ、人数分のタオルも配っていく。






渡辺「なぁ、」



不意に呼ばれて振り向く。


『翔太くんどしたの。』




渡辺「歌舞伎出れなくても楽しいの?」



翔太くんがそんな事を聞いてくるなんて初めてだった。


『楽しいとか、楽しくないより先に出れないからこそ出来ることをしようとは思ってるよ』



自分の中で精一杯の言葉。



渡辺「あっそ。」




意気消沈したように返事をし、稽古室から出ていってしまう翔太くん。




駄目なこと言ったかなぁ、私。


少しシュンとしてスポドリの補充をしに稽古室を出る。









稽古室は防音だからか聞こえなかったけど、出た瞬間聞こえてくる怒号。




?「んだよ!あいつ!」









?「落ち着いて!他に聞こえるから黙って!」




?「んな事言われたのに落ち着いてろって?正気かよ!



いいよな!女だからってメンバーの雑用やってれば褒められるAは!」









私の事……?





声のする方に近づいてみると





渡辺「俺らの苦労なんて味わったこともないくせに!」

ガコンッ。




補充したばかりのスポドリが手からこぼれ落ちる。


深澤「A……!」





ふっかさんと目が合ってしまった。









じわっと視界をぼやけさせる物が出てきた。








それを悟られたくないが故、「A!」と呼び止められても止まらなかった。









そんなふうに思われていた。


私はまだまだ甘かった。









最近、気を抜いてるなって言うのは自分でも分かってた。



加入した3年前より身長は10cm近く伸びてさっくんと並ぶ程になっていた。


身長が高くなるにつれ、アクロバットの完成度も低くなっていって、


今までならさっくんとシンメでしてたバク転も完成度が低いって言われて外されてしまうほど。
















何のために加入したんだろう。私。

・→←だてさまのおうち



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Ayayayayayaya(プロフ) - ご飯をたべようのページ作者くんってなってますけど佐久間くんのことですか? (2021年2月1日 18時) (レス) id: 50b90b26e1 (このIDを非表示/違反報告)
黎音(プロフ) - 観覧車と本音から名前変換になってない名前のまま (2021年1月29日 18時) (レス) id: 9cf40aceea (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年1月20日 9時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいね。 | 作成日時:2021年1月10日 4時

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