オタク、一線越えちゃいました【桃】

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『な、今、なんて言った……？』






｢俺、ジャニオタが彼女とかキツい。


から、別れて欲しい｣









社内恋愛してた彼氏にフラれました









.









『ジャニオタだからって何が悪いのよ！！！』




むしゃくしゃしていつもなら行かない様なBARに足を運んだ







傷ついた心にお酒が染みてどんどん強い物を頼んでしまう









『これもうひとつくださぁい……』






べろべろに酔って、自制心が効かなくなってきた頃、






｢お姉さん、独り？｣






ぽやぽやする視界には、金髪の男性がいて






マスクと帽子でよく見えないけどカッコ良さそう……





『独りじゃ無かったらこんなのんでませぇん……』



｢あっ、分かった！お姉さんフラれたんでしょ！｣







『そうなのぉ！！！ジャニオタだからってフリやがって！！』





゛ジャニオタ ゛




その言葉に金髪くんが少し反応する









｢ね、お姉さん


フラれたなら今フリーだよね


今夜付き合ってよ｣






サラッと、今夜付き合ってよなんて、





多分そういうお誘いなんだろうな








一瞬理性が邪魔したけどお酒に溺れている頭できちんとした考えなんて持てない





『いくらでも付き合うよ』





机に突っ伏したままそう言うと






｢じゃ、行こっか｣






そう言い私の腰に手を回す





手馴れてるな……なんて思いながら身体を預ける









数時間前に別れた彼氏とはもう随分とレスだったから







久しぶりに感じた人の熱さが嬉しくて






途中から意識が無い……

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