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episode7 ページ8

ーーシートノックーー

坂本

(めっちゃ体動くし久しぶりに野球楽しい！

最近はずっと体きつくてプレーするだけでいっぱいいっぱいやったんやけどな。

今日はやったるで〜！)

後輩たち
「今日の坂本さんいつもに増してかっこいいというかなんというか」

「うん、めっちゃ守備綺麗やし」

「ああいう坂本さん見たの久しぶりかも」

大勢

(今日は笑顔やし守備ピカイチやし、大丈夫そう!!

俺も頑張るで〜なんたって大勢建設は安心安全やしね。)

ーーゲームスタートーー

坂本side

今日は最近の不調とかもあって打順下げてあるんだよなー。

今日の相手さんの先発は中日の柳か。打って絶対見返したる。

[3回裏]

巨0-2中

〔巨人2アウト2.3塁、同点のチャンス〕

アナウンス「7番ショート坂本」

(大歓声)

(今日はめっちゃ調子いいんや。絶対打てる。)

「カキーン」

(鋭い打球はレフト線を破り、同点タイムリーツーベースに)

「よっしゃきた！！」

2塁ベースで久しぶりに浴びる歓声がとてつもなく気持ちいい。

ーーその後同点のまま迎えた7回表、

中日が2アウト1.3塁でピンチの場面ーー

(絶対俺のところに飛んでくる。そんな気がする。)

ーバッター岡林の鋭い打球が飛んでくるー

「ﾊﾟｼｯ…よっしゃ入った！！！！」

(一か八かのダイビングキャッチ、成功してよかったわ笑)

球場の大歓声とチームメイトからナイス！！と声をかけられ

意気揚揚とベンチに帰ろうとしたその時ー

ーーｶﾞﾝｯと割れるような頭痛が響き

思わず座り込みそうになったが、ここで座り込みでもしたら…

と思い膝に手をつきながら収まるのを待っていた。

「．．もと．．かもと．坂本！！」

坂本「っは、はい」

「お前大丈夫か?どっか痛めたか？」

コーチに心配されたが、ここで今更頭痛がとか言ってられない

坂本「大丈夫です！

次の回俺回ってくるんでしっかり打ちますよ笑」

「お前ほんと頼りになるわ笑」

俺は気づかなかった。この頭痛が最後の悲鳴だったことに。