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今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:20,748 hit

episode16 ページ18

坂本side

検査が終わってからもだるくてだるくて、

ずっとベッドに横になっていたが、もうすぐ試合の時間だ。

ゆっくりと起き上がってリモコンをとる。

18:00になり、テレビ中継が始まった。

不思議なもので野球のことになると身体も楽になる。

今日の先発は戸郷。

いつも通り安定したピッチングを見せている。

ヤクルトの先発は高橋奎二と、こちらも安定した投球でお互いなかなか打線が繋がらない。

0-0で迎えた7回裏、1アウト3塁

バッターは…頼りになる男、中田翔。

真ん中高めに来たボールを思い切り打ち…

ライトフライにはなったが犠牲フライには十分な深さだ、

流石中田やな〜と思い1人拍手を送る。

その後3点を追加し迎えた9回表ーーー

大勢は2アウトながら満塁のピンチ。

迎えるバッターはーーーー

山田哲人。

流石にシナリオが良すぎて笑ってしまいそうになったが、

俺には山田はきっと打つ、という確信があった。。

そして迎えた4球目。

カキーン

大勢の渾身のストレートを捉えた打球は高々と舞い上がり、

そのままバックスクリーンへと飛んでいった。

ビジター席からの割れんばかりの声援を背に、

項垂れる大勢の姿が映される。

大勢の球だって悪くはなかった、いや、良かった方だ。

これに関しては山田が凄かった。

この時ばかりは俺も興奮を抑えきれず叫んでしまい、看護師さんに怒られた笑