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20××年ペナントレースが始まったばかりの4月、
巨人は開幕6連勝と波に乗っていた。
キャプテンを務める坂本を筆頭に莫大な戦力で
他を寄せつけない圧巻ぶりに誰もが期待する中、
坂本だけが僅かな不安を感じていた。
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坂本side
昨日で開幕6連勝、
俺としてもこの5試合ファインプレーや打撃で
かなり貢献出来ていると思う。
だけど安心できない理由が別にある。
ここ最近の体調不良だ。
吐き気とも言えないムカムカする感じや
ウォーミングアップでの息切れ、
何より開幕前から微熱が続いてる。
このままだといけないと思いつつなかなか病院に行けてない…
その前に今日の練習やれるか、？
正直言うとかなりしんどいんだよな……
｢ドンッ｣
そんなことを考えてると誰かが突然後ろから突進してきた。
振り向くとそこには満面の笑みの大勢。
大勢｢勇人さん辛気臭い顔してどーしたんですか？
イケメンな顔が台無しですよ笑｣
｢どーもしてねーよ。お前こそ昨日の試合、
最後の場面危なかったから責任でも感じてんじゃないの｣
大勢｢いやぁあれはパフォーマンスっすよ？
俺は安心安全の大勢建設なんで!!｣
｢あーそーですか。何でもいいけど次もがんばれよ…(ﾌﾗｯ)
大勢｢ちょ、どうしたんですか！？どっか痛いんですか！？｣
｢…なんでも、ない (…倒れるかと思った)｣
大勢｢いや、今倒れそうになりましたよね？、
それでなんもないとか俺信じないっすよ。どうしたんですか｣
｢いや、今日寝不足でさ〜ほんとに大丈夫だから！笑
ほら練習遅れるから行くぞ｣
大勢｢…はい。｣
大勢は不審な顔をしていたけど、
これ以上話してると言及されそうで練習場に急いだ。
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作者名：味覚糖 | 作成日時：2022年8月8日 18時
