肆拾玖 ページ12
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｢………え…？｣
そらるさんに告げられた言葉の意味がわからなくて、一瞬ぽかんと呆けてしまう。
そんなわたしの様子を見たそらるさんはくすくすと笑って、なぜかまふまふさんも笑っていた。
｢ふふ、うらたくんも素直じゃないねぇ。ちゃんとこの贈り物の意味教えてあげればいいのに｣
｢いやいや、あぁ見えてうらたさんは結構むっつりですからねぇ…わざと教えないつもりですよ、きっと｣
………？
『むっつり』、という言葉の意味はよくわからなかったが、なぜだかあまり聞いてはいけないような話の気がした。
｢あの、それって……？｣
｢ん？あぁ、なんでもないよ。ほら、うらたくんに見せておいで｣
とん、と軽く背中を押され、間違っても転んだりしないようにゆったりと彼の元へ歩く。
｢あ、あの……うらたさん、お待たせしました｣
何やら真剣に着物の生地を見ていた彼の背中に声をかけると、彼はゆっくりと振り返った。
｢随分遅かっ─────｣
わたしの姿を彼の瞳が捉えた瞬間、ぴしりと硬直して、瞬きすらしなくなってしまった。
｢う、うらたさん………？｣
急に硬直してしまった婚約者の姿におろおろとする。そんなに似合ってなかっただろうか。否、わたしみたいな女に似合う着物なんてあるわけが無いのだが───。
｢……お、まえ…A、か？｣
｢は、はい……。その、似合っていませんようでしたら、今すぐ脱いできますが……｣
そう言って背を向けた瞬間、背中に暖かい温度を感じた。
胸下に回った彼の腕。
────抱きしめられている、と気づくのに、少しかかった。
｢へ、う、うらたさん…？｣
｢あー、やばい。お前、綺麗すぎ｣
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影月希望(プロフ) - 長男さん» 作品にメールアドレスを登録していた場合。アカウントのパスワードが発行されると思うのでそれを打ち込めば再ログインできると思います。あと、とても素敵な作品です。続きを楽しみにお待ちしております。 (2023年3月7日 13時) (
レス) @page27 id: 2a5085a77b (このIDを非表示/違反報告)
長男 - ちょこさん» 戻りたいんですがいかんせん機種変したせいでログインできなくなってしまって…т т (2023年3月3日 19時) (レス) id: f346af2ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 終わってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2022年5月10日 12時) (レス) @page27 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
長男(プロフ) - そうです無事高校生になりました村人Aです…まじで申し訳ないです… (2022年4月25日 23時) (レス) id: f346af2ee0 (このIDを非表示/違反報告)
雨の夜 - 長男さん» えっ！！？村人Aさんなんですか！？ (2022年2月23日 17時) (レス) @page27 id: 1e59db50fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：村人A | 作成日時：2021年1月13日 21時
