▼ hpmi :【筋肉取締】MTC ページ12
前作の【一方通行】と同一主。
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左馬刻に呼ばれたレイラは、呼ばれた先にいた面々に首を傾げた。
『…集会？』
「まあ、ンなとこだ」
『そっか、みんなお疲れ様』
奥から左馬刻、向かい合う席に銃兎、その横に理鶯が座っていた。さも当然のように左馬刻の横に腰を下ろしたレイラは向かい合った理鶯にニッコリと笑いかける。
『理鶯、また体付き良くなった？筋肉すごくなった気がする』
「そうか、トレーニングは毎日欠かさないからな。レイラにそう言われると素直に喜ばしいぞ」
『そ？僕も理鶯みたいに筋肉隆々になりたいから今度筋トレ付き合ってね』
「オイレイラ、頼むからやめてくれや…」
煙草をふかしながら、左馬刻が呆れたように呟く。
銃兎も銃兎で煙草をふかしながら、レイラと理鶯の会話を面白げに聞いていた。
「レイラは理鶯みたいな体を手に入れたら何をしたいんです？」
『えー？なんだろ。…左馬を抱きたい』
「ブッ、」
その場にいたレイラ、理鶯以外の二人が勢いよく噴き出す。理鶯は至極真面目に「それはいい事だ」と朗らかに笑う。
『なんで笑うの！』
「いやいや…貴方が左馬刻を抱くって…絵面的に無いでしょう」
「レイラに抱かれる俺様…腹痛てェ」
「まあ確かに…レイラは小型犬のように可愛らしいから左馬刻の腕の中が似合うな」
『理鶯応援してくれてたじゃん…』
レイラは三人の言葉にブスっと頬を膨らませて、左馬刻の飲みかけのアイスコーヒーを一気飲みした。ひとしきり笑った左馬刻は煙草を灰皿に押し付けてまた新しい煙草に火をつける。
「ま、レイラは大人しく俺様の腕ン中で守られてろって話だ」
『勝手に終わらせないでくれる？』
「貴方はそのままの方が可愛らしくて良いですよ」
『そうかな…。あれでしょ。銃兎僕が銃兎より良い体つきになるの嫌なんでしょ』
「ンなわけあるか」
『あるでしょ〜絶対！いいもん、理鶯は僕の味方だから！ね？』
「…いや、やはり小官もレイラは今の可愛らしいままの方がいい気がしてきた」
『ほんとなんなのねえ』
ついに味方がいなくなったレイラは溜息を零して、諦めたように左馬刻を見た。
『ま、左馬がこのままの僕がいいって言ってるし、しょうがないから折れる』
「おう」
左馬刻の言葉に、レイラは左馬刻の首に腕を回し抱き着いた。
銃兎も理鶯も、左馬刻がいつもこうであればと密かに願うのだった。
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作者名：たまの | 作成日時：2018年12月15日 19時
