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▼ utpr : 【Love me,darling!】黒崎蘭丸 ページ14

これの派生

今をときめくQUARTET NIGHTとNAVY。
今日は番組で共演し、熱いパフォーマンスを披露しあった。
そしてその収録後…

『あ〜!蘭〜!!』

ぴょんぴょんと跳ねるように蘭丸の名を呼びながら前方を歩いていた蘭丸の背中にタックルする。

「ってぇな、なんだよ!」
『あ、QUARTET NIGHTの皆さんお疲れ様です』
「お疲れ〜!レイラちん今日もランラン大好きだね〜」
「中高生に人気沸騰中の話題のカップル…だっけ」
「フンッ、ガキの遊びだ」

QUARTET NIGHTを前に全く動じないあたり、レイラも一人前のプロのアイドルである。

『ミュー酷い!僕真剣に蘭の事好きだし、蘭も真剣に僕の事好きだよ!ね?』
「お、おう…」
「ランマルでもそんな照れるんだね。貴重なデータだ。写真撮っていい?」
「ダメに決まってんだろ」
『僕撮ったよ〜後で藍さんに送る〜』
「僕ちんも〜」
『おっけー!』

そんな会話にカミュは呆れて足早にその場をあとにした。

「おいやめろよ…」
『僕の嫌がる時に写真撮った罰』
「あれは悪かったって…」
『消してないから許さないもん』
「痴話喧嘩?やめてよ」
「アイアイ煽らない!ほら二人ともこの後デートなんでしょ?僕ちん達は退散するから上手くやるんだよ〜!」

そう言って今度は嶺二が藍を引っ張り二人の元を去る。正真正銘の二人きりになった蘭丸とレイラは気まずそうにお互いそっぽを向き黙ったままだ。
蘭丸はちらりと自分より下にいるレイラの方へ目を向けた。気まずそうに下を向き、最近施したばかりのネイルをじっと見つめている。
時折蘭丸と同じ銀色の髪の毛を耳にかける仕草が何とも色っぽいなと蘭丸は思った。

そして先に行動を起こしたのは蘭丸だった。
ネイルを見るために胸のあたりに構えていたその手をぎゅっと掴み、レイラの視線をこちらへ向ける。

「悪かったって」
『…なにが』
「その、写真のことだよ。お前が可愛いからつい」
『…。可愛いって…、褒めてないよ』
「褒めてる。…なあ、おれホントにレイラが好きだ」

蘭丸の目がレイラを捉える。目から、触れられている手から、言葉から、愛していると聞こえた気がした。
そして二人はここがテレビ局の中だったことを思い出しハッとしたようにどちらともなく手を離した。

『…僕ん家おいでよ』
「お前ん家って…」
『蘭、あつい。…ね?察して?』

蕩けた瞳を蘭丸に向ければ、ゴクリと唾を飲む音。

…計算だろ、と内心嬉しい舌打ちした蘭丸だった。

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作者名:たまの | 作成日時:2018年6月13日 17時

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