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貴方視点
とある日…
口に棒付きの飴を咥えながら
愛車のワルキューレを乗り回しているところ
「…ん？何やってんだ？千冬」
なんか、タケミチの目塞いでない？
ｽﾀｯ
「千冬ぅー。何してんだ？」
松野「あ！Aさん！」
武道「えぇ？Aさん？」
「あ？何やってんだ？お前ら」
武道「それはこっちが聞きたいです。なんスか‼︎?」
佐野「いいからいいから。千冬ー、まだ離すなよ」
松野「了解っス」
武道「メッチャ怖いんスけど！」
龍宮寺「こっちこっち」
ドラケンの呼びかける方をみると
バイクがあった
あれって…
佐野「ようし、0で目で開けろよ！さーん、にー、いーち、0！！じゃーん‼︎」
「嘘だろ…」
武道「え？バイク？」
佐野「うん。CB250T。通称、バブ。俺のバブと双子なんだ」
武道「双子？」
「マジかよ…」
佐野「昔、兄貴がフィリピンで拾ってきたんだ。コイツのエンジンと、俺のバブのエンジン。廃墟の中で悲しそうに転がってたって…兄貴、言ってた」
シンイチロー君らしいぜ
武道「へぇ…」
佐野「それに、兄貴が部品集めて蘇らせたのが、俺のバブ！」
っていうか…
マイキーっていつからバブ持ってたんだ？
佐野「で！もう一個のエンジンほっとかれてたから、俺とケンチンでコツコツ部品集めて、やっと完成したのがコイツ！」
武道「へぇ‼︎なんか…ロマンがあるなぁ‼︎」
佐野「だろ？お前にやる」
咥えていた飴を落としそうになった
武道「……え？」
まさか…タケミチって…
単車持ってねェの？
龍宮寺「ウチの壱番隊隊長がバイク持ってねぇなんて、カッコつかねぇだろ？」
マジだった
武道「え…？でと、こんな大事なバイク…」
佐野「飾っとくにはもったいねぇだろ？」
松野「すげぇじゃん！タケミっち‼︎」
武道「う…うん」
「もうちょい、嬉しそうにしろよな。バブなんて滅多に手に入らねェんだぞ」
松野「ちょっと乗ってみろよ！」
武道「え⁉︎」
ｽｯ
龍宮寺「エンジンかけてみ！」
武道「え？どうやるんスか？」
佐野「ようし、レクチャーしてやろ。その辺一周しようよ」
事故りそうだな
佐野「A！今変なこと考えただろ‼︎」
「あ？なんのことだよ。さっさと走りに行ってこい！ヘルメット忘れるなよー」
龍宮寺「そういって、着けてねぇ奴に言われたくねぇだろ」
「あ？やるか？」
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作者名：箔月 | 作成日時：2022年1月26日 23時
