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NO視点
彼は暗闇の中を歩いていた
レオナ「……」
「レオナ!!」
レオナ「A…」
「レオナ……お前は、王になれるんだ！」
レオナ「！……ハッ、冗談言うんじゃねぇよ。俺は一生、王になんかなれない」
「違う！レオナは王だ!!私からしたら、王はレオナなんだ！」
レオナ「！A………」
彼は驚く
王になれないと言われ続けた彼が
初めて王と言われたのだ
「帰ろう。不屈の王、レオナ」
彼女は彼の前に立ち
手を差し伸べる
自身と同じ色の瞳を揺らしながら
彼女は微笑んだ
そして…
レオナ「ハハッ…俺を裏切るなよ、A」
「あぁ。裏切るわけない。レオナはレオナだから…」
彼女の手をそっと握りしめ
光の方へと進んでいく
進んでいくと同時に
彼女の瞳の色がエメラルド色から…
元通りの薄緑に戻ったのだった……
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作者名：箔月 | 作成日時：2023年8月10日 11時
