日ノ神【鬼滅の刃】

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貴方視点

「……」

あれから産屋敷邸を出た私は蝶屋敷に来ていた

「胡蝶」

胡蝶「あら？こんにちは、Aさん」

「包帯を数個また貰いに来たんだが…」

胡蝶「あぁ、包帯ですね。わかりました。少し屋敷内で待っていてくださいね」

「あぁ…」

そう言われたので近くの椅子に座る

「……」

静かだ…

胡蝶の飼っている金魚を見ていた

名前はなんだったか…？

「…まぁいいか」

ゆらゆらと泳ぐ金魚を見ながら

昔のことを考えていた

鬼舞辻によって殺された

両親の姿が頭をよぎる

「……」

必ず

私の手で葬ってやる

父と母の仇を…

だが、私にはそれ以外にも何か心残りがあった

何かは本当にわからない

ただ、そのことを考えると

何故か心に穴が空いたように寂しくなる

悔しくなる

よくわからない後悔が押し寄せてくるのだ

父と母以外には家族はいない

なのにどうして…

こんなにも心が寂しいのだろうか？

仲間が大勢死んでいった時よりも

寂しいという感情が私を襲う

時々夢に出てくる

赤髪の人が関係しているのだろうか？

「……本当に」

私は誰なんだ？

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