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貴方視点
「……」
この気配からして特級は恐らく3体
遺体は残ってないに等しいかもしれない
なら…
「全力で殺れる」
今回は呪具使わないでやってやるか
「氷凝呪法・【霜凪】」
術式を放ち
地面全てを凍らせる
すると…
『い、いだい゛…ｲﾀﾞｲ……』
「出たな」
3体とも見た目が同じだ
どうやら、同じ呪力同じ見た目
分身…っていうよりも分裂っていうほうが合ってるか
どれか一匹が本体
先輩みたいに六眼だったらすぐに見分けられたんだけどな…
まぁ、コイツら足凍ってるし
ケイスケに叩かせれば問題は……
なんて思っていたのが間違いだった
ﾊﾞｷﾝｯ!!!!
「！」
氷が砕けた…
絶対零度の氷を…
「ハハッ！そういうことね」
恐らく呪詛師が絡んだ案件ってことか
「じゃねぇと、お前らみたいな雑魚が私の氷砕けるわけないもんな」
氷が砕かれるとなると
同時に3体とも祓うしかないか
なら…
「氷凝呪法・【直瀑】」
呪力を一転に集中させた手の平を地面に向かって押し付ける
すると
特級1『い゛？』
特級2『お゛ぉ゛？』
特級3『ｲﾀﾞｲｲﾀﾞｲｲﾀﾞｲｲﾀﾞｲ!!!!!!』
「……」
これで終わり
指を弾き、音を鳴らせば
氷は爆散して
呪霊も跡形なく消滅した
「……さて、後は…」
可能性は低いが
一応探してみないと
_____
NO視点
「ねぇ、あの氷室Aって強すぎじゃない？」
ツギハギの人の形をした呪霊が呪詛師へと話しかける
呪詛師「そうだね…」
ツギハギ「というか、あの呪霊が雑魚すぎたとかじゃないよね？」
呪詛師「それはないよ。あれには一応特級に区分される呪物をエサとして与えていたんだ。そう簡単に祓われるほどヤワではなかったんだが…」
「やはり彼女が強すぎたのかもしれないね」っと呪詛師は言った
ツギハギ「それに、何？あのケイスケって変な奴。呪霊でもないよね？」
呪詛師「まさか、彼女も乙骨と同様のモノを持ち合わせているなんて思ってもいなかったが…。血というのは恐ろしいね」
なんて笑いながら呪詛師は言っていた
ツギハギ「んで、これからどうするの？」
呪詛師「それについては計画通りに進めて問題ない」
ツギハギ「……了解」
ツギハギはニヤリと笑みを浮かべた
2人の視線の先には
案の定
死体を見つけられずに立たずんでいる
氷室Aがいたのだった
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作者名：箔月 | 作成日時：2023年7月17日 17時
