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貴方視点

廊下…

潔高君は五条先輩へ報告の為結局一人で行ってしまった

私は自分のペースで長い廊下を一人で歩き進める

「……」

そういえば何かと身近な人間が死んだのはこれで6回目だな…

「……はぁ」

一つため息を吐き出す

でももう…

すっかり"そういうこと"には慣れてしまった

呪術師なら

仲間の死は絶対と言っていいほどだから

「……五条先輩も…そんなこと思っているのだろうか…」

昨年の百鬼夜行

五条先輩は呪術師として

夏油先輩を処罰した

苦しかったんだろうな…

大切な

たった一人の親友を…

自分の手で殺してしまったのだから

私達の場合

目の前で

殺されてしまったのだから…

重みが違う

目の前の死と

自ら手をかける死

突然

辛いのは先輩の方だと思ってしまった

そして

そうこう考えているうちに医務室の前へとたどり着いていた

「……」

ドアにそっと手をかけ

ガチャ…という音とともに部屋へと入っていく

するとそこには…

「あれ?氷室先生じゃん」

「!………悠仁?」

死んだはずの悠仁が笑いながらこちらを見つめていた

「なんで……?」

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作者名:箔月 | 作成日時:2023年7月17日 17時

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