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貴方視点

数時間後…

光の差し込まない廊下では…

「………え?悠仁が死んだ…?」

伊地知「は、はい…」

「どうして?特級を見かければ逃げろと伝えたんだよね?」

伊地知「そうなのですが…両面宿儺が虎杖君の体を乗っ取り…」

「………そう」

少しボロくなった木の床を見つめる

両面宿儺

学生時代に聞いていたから知っている

けれど…

何故なんだろうか

それ以前から…

私はその呪いを知っている気がする

「……」

何者なんだ

両面宿儺……

伊地知「氷室さん…?」

「!なんでもないよ。そうだ、今から医務室に行って悠仁の最後を見るつもりだけど……潔高君も来る?」

伊地知「はい、是非お願いします」

「……」

そっと静かに医務室の方へと歩き出す

悠仁…

出会って数日も経っていなかったけれども

私は…

アナタには死んで欲しくなった

君は

呪術界に存在する誰よりも

善人だったから……

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作者名:箔月 | 作成日時:2023年7月17日 17時

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