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武道視点

武道「!」

バッ

どこだ此処⁉︎

武道「痛って!」

この傷で意識を失ったんだ

「……応急処置はした」

武道「え?場地さん…?」

スッ

違う

武道「一…虎君?」

そっか…

12年経って、出所してるんだ

武道「お久しぶりです…」

ゴッ

何があったのか、わからなかった

けど、殴られたということだけわかった

武道「一虎く…((ドガッ

俺は、一虎君に殴られ続けた

一虎「この前、こんな風に路上で女をタコ殴りにしてる奴等がいた。止めに入ったら、殴ってた奴等は…東卍メンバー。

テメェら東卍は、いつから女を殴る組織になった?

テメェなんて、どうでもよかった。アイツを…千冬を助けたかった」

一虎君…

一虎「アイツはずっとAと戦ってた。なのに…テメェは何やってんだよ⁉︎」

そうか…

俺は、千冬が頼れないくらいにまで堕ちたんだな…

一虎「東卍は、デカくなっておかしくなっちまった。それなのに、テメェらは率先して稀崎の小間使い。

唯一の頼みだったドラケンは死刑囚。マイキーは、どこにいんのかもわかんねぇ。

…なぁ、タケミチ。東卍は、どこに向かってんだ?」

そうだ…どこに進んでんだろう…

わからない

一虎「マイキーさ、昔…"不良の時代を創る"って言ってたよな?アイツの言う通り、東卍はドデカくなったよ。

クスリ…売春…裏カジノ、闇金。あらゆる犯罪に手ぇ染めてドデカくなった。でもよ…でも、これがマイキーの創りたかった時代か⁉︎

コレが場地の守りたかった東卍かよ⁉︎」

その時、マイキー君の言った事を思い出した

佐野≪俺が、不良の時代を創ってやる≫

一虎「あの頃のアイツらは、こんな東卍、望んでなかった。そうだろ⁉︎タケミチ」

そうだ…違う…

気がつけば、涙が溢れていた

武道「俺の大好きだった東卍は、こんなんじゃない!いつでも、キラキラしてました」

一虎「うん。俺達の東卍を取り戻すぞ」

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作者名:箔月 | 作成日時:2022年1月16日 2時

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