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松野視点
初めて幹部会に参加した時だった
場地さんの兄妹に出会ったのは
_____
林「いい気になってんじゃねぇよ!!」
松野「……」
いつもこんな感じなのだろうか
そう思っていた…
「悪りぃ、遅れちまった」
松野「!」
その喋り方になぜか反応してしまった
知っていたからだ
その喋り方を
バッ
すぐさまに後ろに振り返った
松野「…場地…さん…?」
「あ?」
その人は、場地さんに瓜二つと言ってもいいくらい見ていた
「誰だ?お前」
松野「タケミっちの補佐です…」
「ふーん。花垣のか…名前は?」
松野「…松野…千冬…です」
「千冬…そうか。俺は、A。エリックって呼ばれてるが、好きに呼べ」ニカッ
あぁ…
やっぱり似ている
その笑顔
その仕草
その口調
全てが場地さんの様だった
A「なぁ、千冬」
松野「あ。はい」
A「後で俺と話そうぜ」
松野「はい!」
_____
A「勝手にくつろいでくれ」
松野「い、いえ…そういうのは…」
A「固いな。お前」
松野「じゃ、じゃあ…失礼します…」
ボフッ
そういい、ソファに腰掛ける
A「コーヒでいいか?」
松野「!あ、はい!」
テクテク
しばらく待っているが…
落ち着かない
そう思い、あたりを見渡した
シンプルな家具が並べられており
棚の上には、写真立てが置いてあった
松野「?」
気になってしまい、その写真を見に行く
松野「⁉︎」
その写真は、東卍の創設記念に撮った写真だろうか?
場地さん達が映っていた
なんで、この人がコレを?
写真の横には、場地さんが持っていたお守りがあった
松野「…コレ」
よく見ると、その写真には場地さんとそっくりな人が映っていた
松野「場地さんが、二人…?」
A「ん?どうした?」
松野「!な、なんでもないです…」
A「それか?」
松野「あ…はい…」
A「教えてやるから、座れよ」
松野「はい…」
スッ
A「…なぁ、千冬」
松野「はい」
A「お前、"圭介のそばにずっといてくれてたのか?"」
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作者名:箔月 | 作成日時:2022年1月16日 2時