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貴方視点
「……」
母「A…」
「…何？」
母「少し…母さんと話さない？」
「…いいよ」
母「私…貴方が少年院に行ってよぉ…圭介な、わがまま言わなくなってたんだよ」
「！」
母「Aのために、立派なお兄ちゃんになるって言ってた」
「……」
母「でね、貴方が帰ってきたら、お祝いしよって言ってたんだ。マイキー君達と一緒にって」
「…そう…なんだ」
母「だけど、それもできないんだな…」
「……なぁ、おふくろ」
母「？」
「実は、今、マイキー達と連絡とってねェ。もう、私はマイキー達の知ってる私じゃねェんだよ。
私がいると、アイツらは不幸になる。おふくろも不幸にしちまう。だから、一緒には住めねェ。ごめんな」
母「…いいんだよ。Aのしたいようにすれば」ﾆｺｯ
あぁ…おふくろは優しすぎる
たまに化け物並に怖ぇけど
今も尚、金のために動いているクズなのに
何故、こんなに優しくしてくれるのだろうか
「…おふくろ」
母「？」
私は、ポケットから自身の財布を出した」
母「A…？」
「おふくろ、コレ、使ってくれ」
母「こんなに、いいんだよ」
「いや。私は、おふくろに散々迷惑かけてきたんだ。恩返しだと思って、受け取ってくれ」
そう言うと、おふくろは受け取ってくれた
「…じゃ、また来るわ」ﾆｶｯ
母「時々、会いにこいよ。私にも、けーすけにも」
「…あぁ」
ｶﾞﾁｬ
重い足取りで家を出た
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作者名：箔月 | 作成日時：2022年1月16日 2時
