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薬研side


主が倒れてから半年が経つ。

本丸は今政府の監視下。

常に見張られていて、
かつての活気を失っていた。


本丸の空気は最悪で、
兄弟たちも暗かった。


「主さん、帰ってくるよね...?」

「僕たちを置いて、どこにも行かないよね..?」


乱のその言葉に、唇を噛み締めるもの、
涙ぐむものが居た。


「大将は大丈夫だ。担当の奴が言ってただろ。」

「そうだな。大将は、必ず戻ってくる。」

「ッ..そうですよね..。僕たちが主様をお迎えしてあげるんです!」


俺の言葉に、賛同してくれる厚と五虎退。

二人とも辛いだろうに明るく振舞ってくれる。

本当に良い兄弟たちだ。

大将が戻ってくるまで、俺がこいつらを支えなきゃいけない。


待ってるからな、大将。

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作者名:雪姫 | 作成日時:2022年5月23日 22時

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