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東「あのさ、Aに手伝って貰った方がいいんじゃないかな?一応、重大事件みたいだし…」




タジタジとした様子で進言する東海林



久「一応、さっき連絡したらすぐ行くって言ってましたけど…」





中「だめだ!!」


中堂の叫びにびっくりする4人



中堂ははっと我に返り罰の悪そうな顔をする。


そんな中堂に三澄は聞く


三「中堂さん?なんで駄目なんですか?」




中堂は答えない




三「中堂さん!!」



しびれを切らした三澄が叫ぶが答えない



所「大変申し訳ないんですが、三澄さん」




中堂と三澄の間に割り込む所長




所「毛利さんにAさんには解剖させるなと言われてまして…」




三「なんでですか?」



所「わかりません。ただ“多分戻ってしまったから“としか……」



久「戻ってしまった?」


東「なにに…?」





そこに解剖衣に着替えたAが入ってくる





5人の目はAに集まる




『赤い金魚が出たんだって?』




三「うん。この間の火事のビルの隣から」




2人の会話を見る4人



東「いつも通りじゃない?」


久「はい。大して変わらない気が…」



久部と東海林はこそこそ話し、所長と中堂はじっと見つめる




『へえ。俺が解剖する』




中「だめだ!」



『なんで?』



中「本気で言ってるのか?」



2人の間に冷たい空気が流れる



所「Aさん。今回は三澄班に解剖をお願いしました。」



口を開いたAに被せるように言う




所「毛利さんからもAさんに解剖させないように言われてます。」


その言葉に舌打ちをするA






結局Aと中堂は解剖に立ち会っている。


解剖室には、警察関係者も来ていた。




三「外傷はなし。硬直は上半身寛解、下腹部に変色なし。腐敗は始まっていない。」


東「直腸温10℃。外気温と同じです。」


久「はい。」


三「死後四十八時間前後。」

三澄は見立てが合っているか確認するように、中堂を振り返る。
中堂は無言でゆっくり頷く。


遺体にメスを入れ、内臓の鑑定を始める三澄。

前立ちとして中堂が三澄の向かい側で補助をしている。


中「肺水腫が見られる。何かの中毒症状の可能性あり。」




三「胃の内容物出します。」


出した瞬間、慣れた者でも鼻が曲がる程の異臭が解剖室に広がった。

堪らなくA以外が、顔をしかめた。

ー→←敵の姿



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SEI(プロフ) - 梨さん» 終わっちゃいましたね…。頑張っていきますので、よろしくお願いします (2018年3月16日 23時) (レス) id: 09ecd64171 (このIDを非表示/違反報告)
- SEIさん» アンナチュラル終わっちゃいましたね……。これからはここの更新を楽しみにします。 (2018年3月16日 23時) (レス) id: 366a3518b4 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの女です - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張ってください( *´°`)また勝手にお邪魔します笑 (2018年3月13日 21時) (レス) id: 75dde93375 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 梨さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2018年3月9日 15時) (レス) id: 09ecd64171 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます。 (2018年3月9日 15時) (レス) id: 366a3518b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SEI | 作成日時:2018年3月8日 22時

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