ー ページ18
中「何百回と診たが、見落としがあるかもしれない。」
そう言って中堂が取り出した"スクラップブック"。中身は、"赤い金魚"に関する遺体の鑑定書である。
A、三澄が長ソファー。中堂は反対側の一人用ソファー。
三「八年前の事件の…」
中「そうだ。」
中堂は発見時の遺体の状況、遺留品の有無、検査結果を語る。
中「糀谷夕希子の遺体は、スクラップ置き場に捨てられていた。靴は履いてなかった。荷物もない。後の検査で体内から高濃度のニコチンが検出された。
致死量以上のニコチンを注射されていた。事故じゃない。誰かが殺意をもって殺した。」
『唯一の手がかりが口の中の金魚。』
中「当時、捜査線上に上がったのは、夕希子と一緒に住んでいた俺。夕希子が働いていた定食屋の周辺人物。文詠館の関係者。
あと、夕希子と仲が良かった医学関係者が居たらしい」
三「その人が誰かわからないんですか？」
中「わからない。ただ、俺が捕まったときなぜか俺の無罪を主張したらしい」
三「なんでですか？」
中「知るか」
「Aはどう思う？」
空気になりかけてたAに三澄が問う
『夕希子さんから話を聞いていて違うと思ったから、とかじゃね？
考えても分かんねぇだろ』
三「文詠館って茶色い小鳥の出版社・・・？」
中「あれが、最初で最後の絵本になった。2冊目は、ピンクのカバだと言ってた。」
三「ピンクのカバ？どんなカバですか…？」
中「知るか。・・・・会いたいって思いが、死者に会わせるなら、俺は思いが足りないんだな。」
三「会いたいですか？」
中「あぁ、会って聞く、お前を殺したクソ野郎は誰なんだ。体を切って開いても、わからなかった。」
三「会えたら聞きましょう。ピンクのカバの話。」
中「クソが、そんなもん聞いてどうする。」
そんな2人をAは目を細めて見ていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SEI(プロフ) - 梨さん» 終わっちゃいましたね…。頑張っていきますので、よろしくお願いします (2018年3月16日 23時) (
レス) id: 09ecd64171 (このIDを非表示/違反報告)
梨 - SEIさん» アンナチュラル終わっちゃいましたね……。これからはここの更新を楽しみにします。 (2018年3月16日 23時) (レス) id: 366a3518b4 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの女です - 続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください( *´°`)また勝手にお邪魔します笑 (2018年3月13日 21時) (レス) id: 75dde93375 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 梨さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2018年3月9日 15時) (レス) id: 09ecd64171 (このIDを非表示/違反報告)
梨 - 続編おめでとうございます。 (2018年3月9日 15時) (レス) id: 366a3518b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SEI | 作成日時：2018年3月8日 22時
