Horse's neck

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ご両親は解剖室に入ると息子の入った袋をじっと見つめ､母親は泣き出した｡



母｢警察の方から
息子は殺された可能性があると聞きました｡
火事はそれを隠すための放火やったって！｣


Aがまだ断定はされてない｡と補足を入れようとした途端解剖室に父親の怒鳴り声が響いた｡


父｢このボンクラ息子!悪さばっかり！
殺されるなら殺されるで､周りに迷惑かけずに
1人でくたばれ!
お前のせいで9人も死んでるんだぞ！
この罰当りのろくでなしが!｣


父親の容赦ない言葉に胸を締め付けられた｡


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久「お父さん、あそこまで言わなくてもいいのになぁ、」




4人で並んで外でランチをしながら久部は、身元が判明した9番さんの父親の話をする。





東「ろくでもない息子だったんでしょ。」



キッパリと言う東海林に対して久部の顔はさえない



久「ろくでもない息子でも被害者ですよ？真面目に働いてたんだし・・・」



『あの人は、本当はろくでなしなんて思ってないと思うけどな』



3人は首をかしげる



『ろくでなしなんて思っていたら、遺体の確認なんて来ない。無念仏にでもしとけばいいんだからな』


無言の空気になる






東「ねぇ。」



その空気を壊すかのように、東海林が口を開く。




東「恐ろしいことに気付いちゃった。」


三「え？」


東「うちらって、独身で子どもいなくって、この先両親が死んじゃったら、遺骨どうなんの？」






その言葉に、久部も三澄も顔が強張った。



『無念仏だな』


顔色を変えなかったAが言う

　
三「うちの親が心配してるのってそういうことか…」


東「ミコトは、大丈夫だよ。最悪、アキくんいるし。Aもいるし。さすがに男の方が寿命短くてもミコトの方が先でしょ」



三「え、そういう問題？」


久「じゃあ、Aが先死んだら骨はミコトさんですね」




『大丈夫。死体が見つからないところで死ぬから』






その一言で、3人が一瞬固まったが、




『冗談だ…』




久「たちが悪い……」

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