5 ページ5
「へぇ。もうベース見つかったんだ」
学校からの帰り道。
自転車を押して歩く私の隣を歩く小さな姿。
「あとギターもいい人見つけたよ」
「じゃあ…あとドラムとキーボード？」
小さく首をかしげる。
「みぽりん、キーボードとか出来ない？」
私がダメ元でそう聞いてみると、みぽりんは首がとれそうなほど左右に振って。
未歩「私なんて全然弾けないし、生徒会で手一杯なの。ごめんね、A」
「そっかー。合唱部の方当たればピアノ弾けるやつなんてゴロゴロいるんだけどなぁっ」
未歩「ほんとうちの学校っておかしいよね。
うちの学校っていうか合唱部？」
「全部キン子の洗脳だよね〜」
そう。合唱部を当たればいくらでもいる。
でも上手くいかない理由があるんだ。
私は合唱部を辞めた。
現部員は辞めた部員とは関わってはいけない。
そうキン子が決めた。
『辞めた根性無しと話してなんの得がある？』
キン子が口癖のように言っていた言葉。
部員はキン子に反発したら舞台なんぞ上がらせてもらえないことを知っている。
だから言うことを聞くしかないんだ。
だって合唱をやるためにうちに来た人ばかりだもの。
合唱がなくなったら生きていけない人ばかりだもの。
歌うためには自分の気持ちを捨てるしかない。
辞めたのはそんな環境に嫌気がさしてたってのもある。
「うーん…誰かいい人いないかな」
「……あ！私、知ってる。ピアノ弾ける人。」
「え！？誰！？」
「櫻井くん。生徒会副会長の。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葉月(プロフ) - Yuriさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです〜！滞りがちですが、頑張ります(^^;; (2018年9月11日 22時) (
レス) id: a6ebf90660 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、頑張って下さい！！ (2018年9月9日 20時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=Utatane
作成日時：2018年6月27日 15時
