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ずっと心臓はバクバクいってた。
練習で何回も失敗したところがくると自然と体が固まる感覚。
どんなにニノがイメージしたテンポじゃなくても。ゆっくりでも。
1番とラスサビだけの曲でも。
最後まで、歌えた。
歌いながら一緒に弾けないところはたくさんカットしたり、動きを簡単にしたところもあるけれど。
歌い終わってもまだ緊張してる。
ドクドク、と、身体の中でこだましてる。
その音の向こうで、ゆっくりと拍手の音が聞こえて。
ふと顔を上げると、大野くんが手を叩いていた。
相変わらず、何を考えているのかよくわからない表情だけど。
「…大野くん、どうだった？ねぇ、一緒にやろうよ。私たちと、一緒にバンドやろう」
深呼吸して私はそう言った。
きっと、大野くんの心、動かせたよね？
我ながらちょっといい出来だったもん。
智「聞いたことない曲だったけど、良かった。……今のメンバーで立派なバンドだよ。おれは入る隙間ないって」
大野くんがそう言ってちょっと笑った。
その笑い顔は少し寂しそうにも見えたし、どうでもよくて愛想笑いしてるようにも見えた。
「そんなことない…！大野くんの歌声はきっとみんなに届く。私の声より…」
智「おれは人前で歌、歌えるほど、前に出る人間じゃないんだって。」
「でも…！」
和「西野！」
私がそれでもって言おうとしたとき、ニノの大きな声がそれを遮った。
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葉月(プロフ) - Yuriさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです〜！滞りがちですが、頑張ります(^^;; (2018年9月11日 22時) (
レス) id: a6ebf90660 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、頑張って下さい！！ (2018年9月9日 20時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=Utatane
作成日時：2018年6月27日 15時
