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「じゃあね」
番人はそう言って屋上から出て行こうとする。
「ちょ！ちょっとまって！！ねえ」
「んー？」
「少しでいいの。ボーッとしててもいいから！」
「うーん、無理だね。
まず人前に出ることが苦手なんだよ。」
バッシバシ否定してくる番人。
そ、そんなあ。
これじゃあ、次の練習の時どんな顔していけばいいのよ！
あんなに頑張ってギター弾くこと、認めてもらえたのに！！
私がショックに打ちひしがれている間にヒラリと番人はいなくなってしまった。
「…名前すら聞くの忘れちゃったや」
ふらふらと柵にもたれかかる。
空はどんより。灰色。
上手くいかないことばっかだなあ。
進んだと思ったらまた壁にぶつかって。
そっちの方が楽しいって。きっとそうなんだろうけれど。
もがいてる側としては何とももどかしい。
こんな時に歌いたいのはバラードだな、うん。
「…はぁーーー」
ため息が生ぬるい風に呑まれて消えていく。
だめだ。…諦めちゃ。
また明日も来よう。明日も、明後日も。
番人がしょうがないな、いいよって言うまで。
？「やっぱり、ここにいた」
後ろから突然声がしたから。
驚いて振り返ると、彼、がいた。
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葉月(プロフ) - Yuriさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです〜！滞りがちですが、頑張ります(^^;; (2018年9月11日 22時) (
レス) id: a6ebf90660 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、頑張って下さい！！ (2018年9月9日 20時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=Utatane
作成日時：2018年6月27日 15時
