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家に帰ってすぐ、自分の部屋に駆け込んだ。
背負っていたリュックも無造作に放り投げて。
電子ピアノの電源を入れて、
ニノによって作られた楽譜のボーカルの音を弾いてみる。
いわゆる、音取りってやつ。
合唱部時代はパートごとに集まってやってた作業。
もちろん復習として家で一人でやることもあったけれど。
羽田に会ったからか、なんでか。
すごく合唱部の思い出が蘇ってくる。
でも感傷に浸ってる暇はない。
これは私が選んだ道。
「裸足のミライ」は、やっぱり私たちバンドのために作られたから、今まで歌ってきたどんな曲よりロックでポップな曲だった。
早く歌いたい。
みんなの演奏の上に私の声が重なるってどんな感じ？
想像しただけでワクワクする。
ベッドの上に寝転んで、目を閉じたら。
キラキラとした色とりどりのスポットライトに照らされて、楽しそうに演奏する私たちの姿が思い浮かんだ。
私の視線の先には、たくさんのお客さんが体を揺らして盛り上がっている。
そしてみんな笑顔…。
いつかこんな風になれるといいな…。
そのためには今、頑張らないと。
私はベッドから飛び起きてまた音取りを再開した。
この曲の初演は私たち。
そしてこれからもこの曲を歌うのは私たちだけ。
そんな曲、滅多に出会えない。
だからこそ、全力でぶつかるの。
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葉月(プロフ) - Yuriさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです〜！滞りがちですが、頑張ります(^^;; (2018年9月11日 22時) (
レス) id: a6ebf90660 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、頑張って下さい！！ (2018年9月9日 20時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=Utatane
作成日時：2018年6月27日 15時
