◆13 ページ13
櫻井さんはパラパラとページをめくって。
翔「こんなんじゃ修正も何もできないんだけど」
全く仰る通りでございます。
…こんなはずじゃなかったのに。
いつからか、漫画を描くことを楽しいって思えなくなった。
潮時ってやつなのかなっていう気持ちが、心と頭を侵食していく。
翔「あんさぁ、感傷に浸ってるヒマとかねぇの。わかってんの？」
櫻井さんが上目遣いでそう言ってきた。
上目遣いって可愛いだけじゃない。
目の光が無いと、睨んでるって感じるんだ。
流石にこれは応える。
翔「オマエさぁ、佐藤さんの時から随分と締め切り守ってなかったらしいじゃん。
何とかしようと思わないわけ？
俺、締め切り守らない漫画家、大嫌いなんだけど。」
私の心が櫻井さんの言葉によって、グサグサと刺されていく。
でも言い返せない。悪いのは私。
翔「今日は帰るわ。」
低くて怖い声だった。
ガシャンって重たくて冷たいドアの閉まる音が遠くで聞こえた。私は身震いをした。
二日酔いか、頭がズキズキと痛む。吐き気がする。
あぁ、灰皿買ってあげたの言い忘れちゃった。
ベッドに倒れこみながらそんなことを思った。
今、どうでもいいことを考えていないと泣きそうだったから。
あの時きた封筒は私の運命を変えた。
良い方に変えた、とは限らない。
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葉月(プロフ) - みぃこさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるよう精一杯更新頑張らせていただきます(^O^) (2018年1月14日 22時) (
レス) id: a6ebf90660 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんにちは☆これからの更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年1月13日 16時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作成日時：2018年1月10日 12時
