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カーテンの隙間から光が射した。
私はそれで朝が来たのだと知る。
ボサボサの頭を掻きむしって、カレンダーを見ると、グルグルと赤い丸らしきもので囲んであるのがボヤッと見える。
視力が悪すぎて赤い色しか認識できない。
テーブルの上に転がった眼鏡をかけて見ると、新編集者、との4文字。
『Aさん、本当に申し訳ないんだけど、担当、変わることになったんだ』
そう、私の大好きなイケオジの佐藤さんが告げたのはいつのことだったか。
閉め切られたカーテンを開いて、窓を開けると朝とは思えないほど太陽がギラついていて。
私は思わず顔をしかめた。
眩しい、そして今日も暑くなりそうだ。
「ふぁあ…」
欠伸をしながら洗面台へと向かう。
こんな女子力の損失した、
しがない漫画家の担当をする新しい編集者は誰なんだろう。
一応、こんな干物女子でズボラ女子な私にでも、相手への配慮はある。
いつもより丁寧にシャワーを浴びて、普段全くしないせいで一向に腕の上がらない化粧もした。
飲みっぱなしで放り投げてあるビールの缶も、お菓子のゴミも。コーヒーを飲んでそのまま机に放置されたマグカップも。
全部綺麗にして。
親友に買わされた一張羅を着込んで。
いつもより心なしか華やかな私と、
いつもより明らかに綺麗な部屋。
普段からこうしたいとは思ってるんだけど、そうはいかないのが私という生き物で。
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葉月(プロフ) - みぃこさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるよう精一杯更新頑張らせていただきます(^O^) (2018年1月14日 22時) (
レス) id: a6ebf90660 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんにちは☆これからの更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年1月13日 16時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作成日時：2018年1月10日 12時
