平凡女子、やらかしました。【東卍】

紙飛行機が三機 ページ4

「あ〜・・・新着動画見終わっちゃった。」

暇だ、暇。
もう、私には暇という選択肢しかくれてやらないってか？？あ？？？

ピンポーン。鳴り響くインターホン。
あ、あ、え・・・。


ゆ、幽霊？？？

恐る恐るインターホンを覗く。


「・・・あ、佐野君だ。」

佐野君、何故ここに居るのですか？
もう夜ですよ？

・・・家出ですか？

私は軽く上着を着て、玄関のドアを開けた。

「ど、どうしたの・・・？」

「前に言ったろ？東卍集会。」


あ・・・。

きょ、今日！？
めっちゃラフな格好だけど大丈夫！？！？！？

「いや・・・服。うん、今、服。」

「え〜・・・じゃあ、着替えてきて！・・・ケンチン！！着替えるから待っててだって！！」

「はぁ・・・。」


後ろの方呆れてますけど・・・。


私は急ぎ足で我が部屋へと駆け込んだ。

大丈夫かな、殺されないかな。死なないかな・・・。

取り敢えずロングスカートとVネックのシャツに・・・上着。
やはり一番楽な服装である。

「よし・・・。」



私はまたいそいそと玄関へと向かった。

「着替えた！」

「じゃ、行こ！あ、はい。ヘルメット。」

え・・・・ヘルメット・・・？？？？

「え、」

「バイク、乗るっしょ？」

え・・・。
ばいく・・・？？
私、乗るの？？？

「おい、マイキー。ビビってんだろ。」

「え、そうなの？A。」

えっ。

「い、いや・・・私、初めてなんで・・・・バイク乗るの。」

「大丈夫大丈夫。何かあっても俺居るし。」

割とそれも不安要素なんですけど。
佐野君色々とアバウトなんだもん。

「じゃあ、俺の後ろ乗るか？」

え、誰？？？
ナチュナルに居たけど、誰？？？？

「あ、あの・・・。」

「あぁ。龍宮寺堅、よろしくな。」

あ、！！ドラケン・・・！！
前に女子が話してたな・・・。うんうん。

「櫻野Aです。よろしくお願いします。後ろに乗らせていただきます。」

絶対、佐野君より龍宮寺君の方が安全だな(偏見)


「えっと・・・集会ってどこでですか？」

遠くだとヤだしね。

「近くの神社だ。」

あぁ！

「はい、ありがとうございます。」


不良って、案外優しいんだな。


佐野君が異常だと思ってたけど。

まぁ、人は見かけによらないもんね。
うんうん。
私も失礼だしすぐに出るチキン属性を改めないとね！！

「着いたぞ。」

「はい！！」



「あ、何すか、その女。」

「あ？」


ひっ、やっぱり不良怖い！！

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