・ ページ38
ダンがコブラ達と一緒にITOKANにやってきたんだけど、ドカッとイスに座る彼の姿勢にナオミがクレームを入れた
ナオミ「ちょっと、そんな格好で座んなよ」
ダン「……色々あんねん」
コブラ「ダン、なにがあった」
ダン「えらいとこ行ってもーた」
コブラにいない間の事を聞かれたダンは、自分のポケットから黒い袋を出して机に置いた
ダン「レッドラムって言われてる新型のドラッグや。昨年から湾岸地区で流行っとって、最近ではSWORD地区でも出回っとる」
貴「ドラッグ……」
コブラ「前にしめたヤツらが持ってたアレか」
テッツ「あっ、そうっすね」
いつかの喧嘩で見た事があるらしいコブラと、それに同意するテッツ
ダン「しかも、そこで誰見たと思う?……チハルや」
貴「え?」
ヤマト「どういうことだ」
ダン「heavenで俺を騒ぎに巻き込んだ女、ララっていうんやけど、そいつつけてったんや。そしたらいつの間にか、無名街の小さなビルに迷い込んで、そこでレッドラムが作られとった。そこにチハルもおって、完全にアイツらの仲間って感じやったわ」
コブラ「ヤマト、お前どこまで知ってんだ」
ギロっとコブラ達の疑いを深める視線がヤマトに鋭く突き刺さる。私もチハルの様子がおかしいなとは勘づいていたんだ
ヤマトが持っていた何かを血相を変えて取り返し、逃げて去って行ってしまったから……
テッツ「チハルが店から飛び出してって、ヤマトさん追っかけていきましたよね?その時Aもいたけど、分らねぇらしいし……何があったんすか」
ヤマト「それは言えねぇ」
コブラ「あ''ぁ?」
貴「ヤマト、私はよく見てなくて分からないけどチハルの様子は只事じゃない。さすがにこの状況じゃ……」
ヤマト「ヤツの言い分を聞いてねぇ。俺の勝手な思い込みで話すわけにはいかねぇだろ」
217人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ウシマ♪o(`ω´ )o | 作成日時:2022年1月30日 21時