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ROCKYは杖で何度も殴ってきたが、俺からは一切攻撃せずに腕でガードし続けた。もしもここで俺が殴って仕舞えば、二度と誤解を解けなくなるからだ
ヤマト「だから俺達はやってねぇっつってんだろ!!」
山王には手ぇ出すな。俺が杖を押しのけながらそう言うと、ROCKYはやっと杖をおろしてくれた
ロッキー「まぁいいだろ。幸いこれが見つかったことだ」
俺に向かって手を差し出したROCKYだったが、奴の片方の手錠が外れているのにすぐに気づいた。罠だと勘づいた俺は自分で立ち上がる
ヤマト「ふざけんな。てめぇの腹の中が見えねぇ」
するとROCKYはニヤッと不敵な笑みを浮かべた
ロッキー「お前には永遠に見えねぇよ。はははははっ!」
ROKKYの大きな笑い声を背にし、俺は店から出ていった
だからちょうどタイミング良くheavenに電話がかかってきて、出ていたKOOと変わったROKKYが重大な話をしていたなんて知る由もなかった
ロッキー「最初に言ったはずだ。うちは家村会の傘下に入るつもりはねぇ」
heavensを出てきた俺は山王に戻って、小竹ママが経営しているバーのODAKEに足を運んだ。コブラとテッツがそこにいると聞いて、報告のために集まった
小竹「おか〜えり」
ヤマト「話はついた。Rascalsはもう山王には手ぇ出さねぇ」
小竹「ふふっ。口約束ほど、あてにならないものなんてないんじゃない?」
ヤマト「大丈夫だって」
小竹「あぁーそう。ならそろそろツケ払ってくれるー?」
ヤマト「あ、いや、それは」
ぶっちゃけITOKANとここのツケは貯まった額が多くて、それを出されてしまえば苦笑いで誤魔化した。コブラも微かに笑っている中、小竹ママがふと思い出したように話し出す
小竹「あれ?今日ダンくんは??」
ヤマト「そうだ……ダンをはめたのは無名街の女だ」
テッツ「無名街?」
コブラ「じゃあ、RUDEが関わってんのか」
ヤマト「あぁ、Rascalsの話だとな。RUDEの連中は何してくるかわかんねぇ」
テッツ「じゃあ、ダンさんは無名街に?」
ヤマト「かもなぁ。早くダンを連れ戻さねぇと、相当厄介なことになるぞ」
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作者名:ウシマ♪o(`ω´ )o | 作成日時:2022年1月30日 21時