検索窓
今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:22,861 hit

ページ35

side by Yamato


テッツと別れた俺はクラブ“heaven”に来ていた。店内入るとステージ近くで待機していたKOO見かけ、「おい」と声をかけて小さな四角い金属のケースを見せる。するとKOOは疑い深く見てきたが、ROCKYのもとへ案内してくれた


ステージ裏の事務所らしき部屋につくと、ROCKYが待ち構えていたからケースを見せた




ロッキー「見つけたようだな」




KOOが手を差し出すので、ケースを渡した




ヤマト「その中何が入ってんだ」


コウ「はい?」


ヤマト「馴染みの店めちゃくちゃにしやがって、そんだけの価値がそのちっぽけなやつにあんのか」


コウ「さぁ?私達はお客様に安全な場所を提供しているだけ。それぞれの取引にはノータッチです」


ヤマト「ふざけんじゃねぇぞ」


ロッキー「こっちも聞きたいことが山ほどある」



脳裏に汚く荒らされいたITOKANの中や、ショックで泣き崩れていたナオミ、珍しく本気で怒ったAの様子が鮮明に思い浮かんだ

一体中のデータはどれだけ重要なんだろうか。それを聞いても結局教えてもらえず、てっきり紛失していたSDカードを返せば終わると思っていたがそうもいかないらしい

ROKKYの指示を聞いたKOOがモニターに監視カメラの映像を映し出した。クラブ内で楽しそうに過ごす女が出てきて、そいつがダンに聞いた特徴と似ていることに気がついた




コウ「この女はスモーキーの妹だ」


ヤマト「RUDEの……」


コウ「なぜ、あなたのお仲間がRUDEの取り引きに関わったのか。さらに奪われたそれを、なぜあなたが見つけてわざわざ返しに来たのか。今更しらを切ってもしょうがないですよ?」


ヤマト「ひとつ言えるのは、山王は何の関わりもねぇってことだ」


コウ「と、いいますと?」


ヤマト「誰か裏で糸を引いた奴がいる」


ロッキー「証拠は」


ヤマト「証拠はまだねぇ。だが俺達は誓って、汚い商売には首を突っ込まねぇ」




どうやらRascalsの考えとしては、俺達山王がRUDEと結託して暗躍していると思い込んでいるらしい


確かに当人達からすると、状況はそう読めちまう。だけど俺らはそんな腐ったマネはしねぇ、好き好んでSWORDが争うきっかけを作るもんか。証拠はないけどそう言い切ったら、突然ROCKYが杖で俺の腹を強く突いてきた。思わず痛さのあまり地面に膝をつく




ヤマト「う"っ……」


ロッキー「そんな言いぐさ誰が信じる」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
217人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ウシマ♪o(`ω´ )o | 作成日時:2022年1月30日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。