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side by Dan
偶然Aと話してる途中で可愛い女子を見つけ、テッツを置いて連れてかれるまま着いて来たら、そこは白で埋め尽くされそうな上品なクラブやった
スタッフ「いらっしゃいませ」
そこは結構繁盛してるみたいで、客とスタッフがホールにぎゅうぎゅう詰めなんちゃうかってぐらいおった。そんで何人かスタッフさんから挨拶されて、俺と女の子は二人で人混みを掻き分けながらテーブルを見つけて漸く落ち着く事ができた
女「ねぇ!名前何ていうの?」
ダン「あっ、俺?俺、ダンや」
女「私は、ララ!」
ダン「なんや、やっぱ初対面なんやんか〜!」
ララ「ビックリした?? ふふっ」
そりゃあびっくりするわ。お茶目に可愛く笑った女の子……ララちゃんに対して、俺も笑いながら店内をぐるっと見渡した
奥にはメインステージがあってスタッフが大勢待機していて、店内の色んな場所では女性のダンサーが音楽に乗って踊っている。そしてちかちか配色が変わるスポットライトは綺麗で眩しく、音楽はジャンジャン流れて耳が辛いけど気分が高揚しそうだ
ララ「じゃあ、一つだけお願いしてもいいかな?」
ダン「『じゃあ』の意味がわからへん」
ララ「お願い。簡単なおつかい!」
ダン「え、えっ?」
思わず混乱しとると、不意に舞台に照明が集中した
「ようこそ!クラブ heavenへ!!」
細身な方の男……コウの挨拶と共に、店員達が一斉に頭を下げた
コウ「ここは現実から切り離された開放感。醜い日常などすべて忘れ去って、どうぞ心ゆくまで楽しんでください。本日はボスからの、ささやかなプレゼントがございます」
ロッキー「Party Time」
コウの隣に立っていた彼は、heavenのオーナーであるロッキーだ。彼のその一言は盛り上がる合図やったようで、店におる人全てが再び踊りだした
ダン「マジか……この店White Rascalsが仕切っとったんか……」
ララ「White Rascals?」
ダン「このエリアで1番いわしとるスカウトチームや。悪い……俺、帰るわ!」
さすがにこの場におり続けるんはまずい。そう思って俺は帰ろうとするんやけど、ララが俺の腕をすぐに掴んで止められた
ララ「おつかいはどうなるの?」
ダン「アイツらとな、揉めたら面倒なんや」
そう言ってやんわり断りながら、ララの手を離そうとする俺やけど、ララはさらに強く俺の手を握って離そうとしーひん
ほんで止めに見つめられて言われたんや……
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作者名:ウシマ♪o(`ω´ )o | 作成日時:2022年1月30日 21時