第66話 ページ17
夢主side
涼「着いたぞ、ここだ。」
涼野くんが扉を開けると、そこには試合を終えた皆がいた。
緑「水無瀬さん！来てくれたのか！って…あれ？」
皇「髪巻いてる〜！かわいい！！ねえねえ、お昼一緒に食べよ？」
『わ、わ、2人ともありがとう…。嬉しい。』
南「水無瀬、試合の俺たちはどうだったよ？」
『とってもかっこよかった……！！私、こんなかっこいい人たちと仲良くできるの、幸せだなって改めて思った！』
基「そんな風に言ってもらえて俺たちも嬉しいな。よかったら座って。」
『ありがとう、基山くん。』
一斉にご飯を食べ始めたあと、私は皆に作った焼き菓子を配った。皆配られると楽しみに待っていたようで、すぐに食べ始めては美味しい！と口にしていた。
八「紗季、朝から大変じゃなかった？」
『全然！お母さんにも手伝ってもらったし、それに…皆に食べてもらえるって思ったら嬉しかったから。』
愛「…貴方は本当にいい子よね、紗季。」
南「おい水無瀬！お前の作ったやつ、美味すぎないか！！なんだこれ？！」
皇「本当！お店で作ったやつみたい！！」
『ふ、2人とも褒めすぎだよ…ありがとう。』
緑「いーや！本当に美味しいから！！ありがとう、水無瀬さん！」
基「朝早かっただろうに、わざわざ俺たちの分までありがとう。美味しいよ。」
『こちらこそ、ありがとう。私も嬉しいよ。』
南「おい、風介。お前は今食わねえのかよ？」
涼「…勿体無い。」
南「いやだからって永久保存はできねえだろ。」
緑「ここで食べたほうが水無瀬さんに感想言えるだろ！第二試合終わったら、多分学園でしか会えないよ？」
涼「…。」
『涼野くん、無理強いはしないけどよかったらここで食べてほしいな。良くても悪くても次に活かすから…！お願い！』
涼「水無瀬さんがそう言うなら……。」
涼野くんが梱包を開けて、私のお菓子を口に入れる。
涼「……！美味い。」
『よ、よかった……。』
私はほっと胸を撫で下ろし、安心してため息をつく。
涼「ありがとう。次の試合も頑張れそうだ。…また作ってくれるか？」
『勿論、リクエストあったら連絡してね。』
涼「ああ。」
皇「あの2人いい感じね！」
八「2人で連絡を取り合うようになったそうよ。」
愛「……早くくっつけばいいのに。」
皇「まあまあ、見守ろ！」
マキちゃんたちが陰でなにか呟いている。緑川くんと基山くんもニコニコしながらこっちを見ている。
『…え、皆どうしたの？』
皇「な〜んでもないよ♡応援よろしくね♪」
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作者名：Haruhi | 作成日時：2024年3月15日 13時
