【️イナズマイレブン】大好きな君に、人生最大の我儘を。I (ページ11)

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第60話ページ11

夢主side

好きな人から、手作りお菓子を食べたいと言われてしまいました。

どう返信するか悩んでいると、母が横から嬉しそうに口を開く。
母「よかったわね〜涼野くんから食べたいって言ってもらえるなんて。嫌いなもの入れちゃったら可哀想だから、今のうちに確認しておいたら？」

(確かに……！万が一涼野くんの嫌いなものが入ってたら、せっかく渡しても意味がないもんね…)

トーク画面を開き、返事を書き始める。
(ごめんびっくりしちゃって返事遅くなっちゃった！勿論いいよ！涼野くんのお口に合うか分からないけど、頑張って作るね☺️苦手なものあったら教えてくれる？)
(甘いものは全般的に好きだから大丈夫だ。楽しみにしている、ありがとう。)
(どういたしまして！)

『〜〜っ………！！！！』

一連の会話を終えると、私は顔を赤くし椅子に座ったまま足をバタバタと動かす。
母「よかったわね♡涼野くんたちが勝てるように、お母さんも応援してるわ。」
『うん、ありがとうお母さん。』

それから私は母の家事手伝いをして、就寝準備を済ませて眠りについたのだった。

翌日……

ピピピ…ピピピピ…
カチッ……

『ふわあ……。もう朝かあ。』
眠い顔を擦りながら階段を下りて一階のリビングへ行くと、母の朝食と置き手紙が置かれていた。
いつもは暗い気持ちでこの手紙を読んでいたが、今日は笑顔で読めるようになっていた。

(紗季へ

昨日は一緒に過ごしてくれて本当にありがとう、嬉しかったよ。
これからの紗季の学校生活も楽しいものでありますように！何か相談があったらいつでも気軽に連絡してね♡ファイト☺️！！お母さんとお父さんと涼野くんはいつでも貴方の味方だからね。今日が紗季にとっていい日になりますように！お仕事行ってきます。)

『……よし！』
手紙を読み、諸々の学校準備を済ませて私は晴れやかな気持ちで今日も学校へと向かったのだった。