【️イナズマイレブン】大好きな君に、人生最大の我儘を。I (ページ2)

今日:18 hit、昨日:2 hit、合計:189 hit

第51話ページ2

校門前まで3人と歩いていると、目の前に見慣れた姿があった。

涼野くんと南雲くんと今日初めて会う人かな…？
紫髪の綺麗な女の子だ。

不安に思いながらも足を進めると、涼野くんと目が合った。

『(……っ、あ。)』
ついさっき恋心に気付いたばかりの私は、恥ずかしさから避けたい気持ちはありつつも、精一杯控えめに手を振った。

涼「！」

涼野くんも控えめにを振りかえしてくれて、心が温まる感覚がした。
『(わ…。すごく嬉しい。)』

好きな人に気づいてもらえるって、こんなに嬉しいんだ…。

皇「ごめ〜ん、お待たせ！」
南「遅えぞ、マキ。待ちくたびれたじゃねえか。」
皇「もう、謝ってるじゃん！それにしても、愛が来てくれるなんてね〜！」
？「別に。テストが終わったからたまにはいいかなと思って来ただけよ。」
皇「あはは、まーたツンツンしちゃってかわいい〜♡」
？「ちょ、ちょっと！」

緑「マキ、愛を弄るのも程々にね。アイと水無瀬さんは今日が初対面だろ？お互いに紹介してあげたら？」
皇「そうだった！紗季、この子は凍地愛！同じサッカー部DFで、マキと同じクラスだよ♪」
『は、初めまして。水無瀬紗季です。』
凍「……凍地愛、よろしく。」

簡潔に自己紹介を終えると、凍地さんはそっぽを向いてしまった。
『(え、もしかして嫌われちゃった？？)』

ショックを受けていると、南雲くんはこの状況に慣れたような素振りで話しかけてくる。
南「そういや水無瀬。お前が教えてくれたところ！ちょうどテストに出て、初めて自信持って解けたんだよ。まじでありがとな。」
『本当？よかった…。』
皇「愛、紗季はマキたちの勉強の先生なの！」
凍「…勉強？マキから聞いてはいたけど、貴方、勉強得意なの？」
『え、はい…。』

何かいけなかっただろうか、そう不安に思っていると凍地さんが私をじっと見つめてくる。心なしか顔が赤くなっているように見える。
凍「……こ、今度私にも勉強教えて。あまり得意じゃなくて…。良ければだけど…。」
『いいですけど…。えっと…？』

涼「水無瀬さん、愛はお日さま園以外の人間と話すのがあまり得意じゃないんだ。緊張して素っ気ない態度を取っているだけだから心配しなくていい。」
『あ、なるほど…。』
嫌われてなくてよかった…。

凍「…い」
『ん…？』
凍「…愛って呼んで。私も貴方のことは名前で呼ばせてもらうから。よろしく、紗季。」
『！うん、よろしくね愛ちゃん。』

また1人、新しい可愛い友達ができました。