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絢爛豪華 ページ15
夏油Side
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『もの凄いな』
エレベーターから降りると、そこは極彩色の絢爛豪華なエレベーターホールだった。
入り口の質素さとは正反対のそこは、まるで王宮のような、真っ白の漆喰壁に赤い漆塗りの柱。
伝統建築レベルのとんでもない建物。
ガヤガヤと喧騒と雑踏。
そして、ゲスい欲望の溢れた言葉が四方八方から聞こえる。
客は女もいるが圧倒的にαの男が多いようだ。
『人も呪霊も入り乱れている。』
そこには害のないものから、2級程度の呪霊。
そして、テレビや新聞、さまざまな世界のトップが行き交っていた。
(世も末だな)
この世界を支える人間がこれとは。
『少し歩くか、夜は長い。』
人の波に飲まれた方が万が一のことがあっても逃れられそうだ。
私は月のような光源の下を、一際大きな呪力の気配のある、花街の方へ向かった。
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作者名:夜兎 | 作成日時:2023年9月5日 22時