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空蝉 ページ13







『蜜月と申します。』


「俺は…夏油だ。」


『夏油様ですね。
 今日はご指名ありがとうございます。
 何か苦手な物事はございますか。』


初回の相手だ、好みを探る。


夏油様は珍しく着物を着た方だった。


しっかりとした体格に、黒の着物。


襟から覗く鎖骨が色っぽい。


俺の部屋の2人がけのソファに並んで座りながらまずはお酒の準備をする。


夏油様の注文はスコーピオン。


ふたりで飲みたいからいう夏油様の希望でふたり分作っている。


レシピは、ホワイトラム、ブランデー、オレンジジュース、レモンジュース、ライムジュース。


フルーティで飲みやすいカクテルだ。





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作者名:夜兎 | 作成日時:2023年9月5日 22時

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