【 HQ !! 】※ だから ､ 女だってば 。【 黒尾鉄朗 】

女ですけど 06 ページ6

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あなたに興味ありませんよ 〜 って態度で聞いてないのに口を閉じるのを辞めない 。
良く笑うし良く喋るし ､ 元気が絶えないってこういう人なのか 。
それとも普通に気を使っているのか 。

幼馴染みの話や先輩の好きな食べ物の話を聞いていたら ､ 親友がやってきた ｡



「 いたいた !! A 〜 ､ 遅くなってごめんね 〜 !! 」

「 大丈夫だよ !! こっちだって弁当持ってきてって頼んじゃったし 」

「 あ ､ クロ先輩だ 〜 !! こんにちは 〜 !! 」

「 千春ちゃん ､ こんにちは 」

「 え ､ 何 ?! 知り合いだったの !? 」

「 えへへ 」



『 えへへって .. 』と 呆れた顔で親友の顔を見る 。
道理で昨日“ それは違うと思うよ ”って断言したわけだ 。
でも ､ なんで ? って聞いたとき教えてくれなかったんだろう .. ?
まぁいいか .. と 親友から自分の弁当を受け取り膝の上に広げる 。
僕そっちのけで二人は楽しそうに会話をするからちょっとだけ寂しいなぁと思いながら箸を進めた 。



「 ねぇねぇ ､ 千春ちゃん ｡ 今週末 ダブルデートしない？ 」

「 デート .. !! したいです !! 」

「 じゃあ ､ 千春ちゃんと研磨 ｡ 俺と黒瀬Aでいいかな 」

「 .. 僕関係なくないですか ? ダブルデートするのは勝手ですが僕を巻き込まないでください 」



千春と週末デートなら全然行くけど ､ 僕が他人に興味なさ過ぎて千春の彼氏の存在しか知らない 。
完全に部外者だし ､ ましては初対面の印象がめちゃくちゃ悪い人と一緒に休日デートなんて絶対嫌 。
無理で 〜 す 。って顔をしながら黙々と食べていると親友が両手を顔の前に合わせてきた 。



「 お願い !! 絶対Aと行ったら楽しいと思うの !! 私の彼氏も紹介したいし !! .. ダメ ､ かな .. ? 」

「 うッ、.. 」



千春は僕がこういうお願いと顔に弱いのが分かっている 。
揺らぎそうになるが横で同じような顔をしようとしてる黒尾先輩で全て持っていかれた 。



「 キモイ通り越して面白すぎる .. 」

「 俺からもこの顔に免じて ! 」

「 それはちょっと .. 」

「 クロ先輩も本当はすごくいい人だから .. 仲直りみたいな感じで ､ ね ? 」

「 .. .. 仲直りも何もないけど ､ .. はぁ ､ 分かった 。千春がお願いしてるし ､ 久しぶりにお出かけしたいからね 」



『 やった ー !! 』と 喜ぶ親友 。
こんなので大喜びする千春だから好きなんだよな 。





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