【 HQ !! 】※ だから ､ 女だってば 。【 黒尾鉄朗 】

女ですけど 04 ページ4

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「 黒尾先輩ｯ !! 」

「 あれ ､ 黒瀬Aじゃないか 」



涼しそうな顔で ､ 『 そんなに慌ててどうかしたか ? 』と ニヤついてこちらに話しかけてきた 。
10分で来いと呼び出したのお前じゃんか .. !! ってキレそうになるのをグッとこらえる 。

昨日の未読無視の件で申し訳なさそうにしたら怒ってないけど明日呼び出したら必ず来るように ､ と謎の呼び出しをされた 。
勝手にLINEを交換され ､ 無理に従う理由もないとは分かっている 。
だが ､ これ以上に必要に目立ちたくないという気持ちが勝ってしまい ､ とりあえず飽きるまで言う事を聞こう .. といった魂胆だ 。



「 時間通り ､ いや ､ 一分遅れてるな 」

「 僕がさっきまで校庭で体育の授業やってた事を知っててこの命令なら質悪いですよ 」



通常であれば一年と三年は三階の教室だから行くまでには一分もかからない 。
だけど ､ さっきも言った通り僕のクラスは体育の授業が行われていた 。

三年生の教室は見晴らしがよく ､ 窓から外を覗けば校庭なんて丸見えで 。
授業が終わり ､ 僕が勝手に使ってる外トイレ(更衣室)で着替え ､ いつもの様に携帯で何か連絡が来ていないかと確認したら ､ ロック画面に黒尾先輩のLINE通知が届いていたのだ 。

しかも それは 7分前に来ていた内容で ､ 教室で着替えていない僕にとって理不尽な内容だった ｡


絶対知ってた ｡
僕が外で授業してること ｡

ここまでウザ絡みされるとなると ､ もしかしたら何処かで知り合っていて僕が忘れているだけな説が出てくる 。
でも ､ ここまでインパクトのある人を忘れないような気がするんだけどなぁ 。



「 黒尾先輩 ､ もしかして僕とどこかで会いましたか ? 」

「 ん ? 昨日体育館裏で会ったよな ? 」

「 いえ ､ それとはまた別の日に .. わっ !? 」



まだ喋っているというにも関わらず ､ この人は僕の腕を引いて抱き寄せるように身体を密着させた 。
突然のことで抵抗する間もなくすっぽりと後ろから抱き締められる 。



「 ちょっ ､ 黒尾先輩 !? 」

「 はい ､ ちゅうも ー く !! 実は俺 ､ この子と つきあ 」

「 ああああっ !! 」



あることないことってそっち !?
いきなり何を言うのかと思えば .. てっきりゲイ友で 〜 すとか言うのかと 。

思いっきり身体を引きはがし ､ 逃げられる前に腕を掴んで教室を出ていく 。
楽しそうに笑う黒尾先輩があまりにも憎かった 。





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