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なんだかんだで… ページ4

(ラム……ちょうどいい、アイツが浮気してないか確かめてやろうじゃないか。いっつも俺ばっか責めてくるからな…)
ランに会いに行こうとした気持ちなんてどこかに吹っ飛んで、そのままラムの後をつけていった。
(なんやかんやでラムちゃんの事意外と気にかけてるんやなぁ)
テンは自分の気持ちにどこまでも正直じゃない不器用な男を哀れに思いながら鼻を押さえてふよふよとその後を追いかけていった。
「え、良いのけ!?」
「もちろん!じゃ、明日の放課後デートしてくれる!?」
「もちろんだっちゃ!楽しみにしてるっちゃよ!」
男子生徒はガッツポーズをつくって喜びを表す。
隣を歩くラムは満面の笑みを浮かべている。
その様子を見たあたるは物凄く不機嫌な顔になる。
(なんだよラムのやつ…!浮気しとるじゃないか)
自分の中で湧き上がってくるものがなにか分かっているくせにそれが嫉妬だと本人は認めない。
そして今自分がラムと仮にも別れてる状態だということをすっかり忘れている。
「やった!……ところでラムちゃん…今朝の事なんだけど、本当にあたると別れたの?」
今朝の事が気になっていた男子生徒が聞く。
ラムはムスッとして答える。
「あっちが謝ってくるまで、だっちゃ。」
「じゃぁ謝ってこなかったら?」
「お別れだっちゃ」
ラムがあえて冷たく言い放つ。
「なにぃ!?」
思わずあたるが声を出してしまい、慌てて近くの壁に隠れる。
「何声出してんねんアホ」
「お前にだけは言われたくないわアホ」
テンとこづきあいをしながらまたラムの様子を伺う。
「今…声がしなかったっちゃ?」
「気のせいだよ、まさかあたるにそんな根性があるわけないしね」
そう言って男子生徒がラムの言葉を柔らかく否定する。
「それもそうだっちゃね」
そして再び二人は歩き出す。
「アイツら…!俺をなんだと思っとるんじゃ」
あたるは、今にも飛び出しそうになりながらもなんとかおさえる。
「アホや」
「お前に聞いとらん!」
「そこにいるのは諸星とテンではないか?なにをしておる」
同時にテンとあたるが後ろを振り向く。
そこには美人巫女サクラが腰に手を当てている姿があった。
すかさずあたるが「サクラさーーん!」と抱きつくが、サクラにぶん殴られて地面に落ちる。
「で、なにをしておる?テン」

美人巫女サクラ→←テンちゃん乱入



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如月フウカ(プロフ) - sさん» 素敵なコメントありがとうございます!原作は実はお察しの通り何度も何度も読んでおります(笑)こ、公式スピンオフ!?もしそうなったら嬉しすぎますね!?そんなふうに思ってくれて本当にありがとうございます! (2022年10月19日 17時) (レス) @page30 id: 38853c992b (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - 面白すぎる...。感動しました!原作をものすごく読み込まれているのが伝わってきます。公式スピンオフできるクオリティーだと思います!! (2022年10月9日 22時) (レス) @page30 id: 6a6e0e01b8 (このIDを非表示/違反報告)
如月フウカ(プロフ) - あまねさん» あまねちゃん読んでくれたのねありがとー!!ラム可愛いよね!一途を極めてて凄い好き笑 (2020年4月12日 20時) (レス) id: e48e0731f6 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - わ、うる星やつらだぁ!ラムちゃん可愛いですよねぇ(ノ≧▽≦)ノ (2020年4月12日 19時) (レス) id: 079e1812d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月フウカ | 作成日時:2018年7月16日 17時

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