うる星やつら 二人の愛の危機！？

暇つぶし ページ26

「俺の部屋〜」
階段を上がりながらラムの問いにあたるが答える。
あたるの部屋の扉を開け、あたるがあぐらをかく。
そして「暇だな…」と天井を見上げて呟く。
ラムはそんなあたるを見てなにかすることはないかと「う〜ん」と悩みだし、なにかをひらめき「そうだ！」と言って指を立てる。
そして自身のブラからスッとトランプを取り出して、キラキラの瞳で言う。
「トランプやろ、ダーリン！」
「トランプぅ？っというかお前それいつも持ち歩いとるんか」
いつかの弁天のようなセリフをあたるが怪訝そうに言う。
するとラムは首を横に振る。
「しまう場所が無かったからとりあえずここにいれといたんだっちゃ！それで…勝負はババ抜きだっちゃ！負けた方が勝った方に質問出来るっていうのはどうけ？」
ニヤリとラムがなにかたくらんでいる笑みを浮かべる。
「質問？」
あたるがあたかも嫌そうに聞き返す。
「だっちゃ。ちなみに拒否権はないっちゃよ？」
あたるは正直に今思った事を即座に口にする。
「そもそもラムに質問したい事がないのだが…」
「じゃぁダーリンの負けー」
ラムがくるりとあたるに背を向けトランプをしまってあたるの敗北を宣言する。
「いや待て待て今考える！」
慌ててあたるが手をブンブン振り回す。
(ラムに質問したい事…質問したい事…！)
ラムが嬉しそうにトランプを再び取り出した。
しかしいつまでたっても結論が出ないあたるを見越したラムが近くにあった適当な本を手に取る。
パラパラとページをめくり、内容を確認してから、うなずく。
「それじゃぁ、この本から適当にページを決めて、質問を出すっちゃ。」
「ふむ…変な内容は入ってないな？」
あたるは腕を組んでラムに聞く。
ラムは即答する。
「もちろんだっちゃ」
「例えば、好きな人とか」
「はいってないっちゃ」
自信はなかったが、さっき見たところなかったから大丈夫だろうと思い、そう答える。
「ほう…じゃ、やる」
ラムはその答えを聞き「わーい」と喜んで飛び上がる。
そして早速シャッフルしてトランプを配りだす。
あたるはあぐらをかいて真剣にトランプを眺めている。
トランプを配り終わり、記号が重なったトランプをテーブルに置いていく。
勝負方法は先程ラムが言った通り、ババ抜きだ。

あたるVSラム→←哀れ面堂終太郎！

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